ホンダストリームの車検

ホンダ ストリーム RN6 平成22年式 走行45000㎞

インターネットで当店を見つけていただいてご来店。
見積などさせていただいて金額的にもご了承いただいたのでご入庫です。
このあたりではめったに見ない「富士山」ナンバー。
何となくテンション上がります。

 

リフトアップしてタイヤを外しブレーキ廻りの詳細な点検からまずは後側。
ローターの状態、パッドの残りの厚み、ピストンの動き・錆、スライドピン給油、パッドホルダーの清掃など。
最後はピストンに給油して初期位置の押し込み。
  

前側のブレーキ。
最初にお見積もりした段階でパッドの残量があとわずかだったので交換前提の作業。ブレーキパッドを替えるときにはうちではローター研磨もほぼセットでオススメしてます。
せっかくブレーキパッドを交換するのですからローターもきっちりとした状態から使い始めたいので・・

ローターを研磨したら耐熱防錆塗装を裏側までします。
錆をできるだけ防ぎたいので他工場から依頼を受けたローター研磨でも全てやります。

錆がローターの外周から回り込んでこないためにも内側、外側、にも耐熱塗装しておきます。
組み上げて少し走るとパッドの当たるところはきれいに素材の色に戻ります。

ブレーキパッドの外側にはグリスを塗らない派なのでこのまま組み付けます。

ブレーキフルードも交換。

添加剤は自分で吟味したオススメ商品をチョイス。

エンジンのエアフィルター

エアコン吸入口のフィルター

車検の合格基準に「ヘッドライトの明るさ」というのがあるのと、やはりヘッドライトが曇ってると日常の運転でもライトが暗く感じるので磨きます。

エアコンガス規定量充填サービス。
新車から今まで一度も手当てされてなさそうなのでお見積時にオススメしました。

規定量500グラムのところ、回収出来た量は215グラム。
半分以下でした。
カーエアコンサービスステーションデュアルの大きな特徴で機械内で
新品のフロンガスより純度を高めたフロンガスを精製
できるので、そのガスを475グラムと、添加剤注入時に入る25グラムできっちり規定量の500グラムに合わせました。
もうすぐ温かくなるので炎天下での冷却能力に本領発揮することでしょう。

ユーザーさんからのご指示は無かったのですが、ちょっと気になったので塗装表面についた塗料をきれいにしておきました。
凹んだり塗装が割れたりしてると簡単には無理ですが、ちょっとしたサービスです。

これ以外にもバッテリー交換やワイパーゴム交換など消耗品重視でお手入れさせてもらいました。

というわけでストリームはお客さんのもとへ帰っていきました。
ご機嫌よくいつまでも走ってもらいたいもんです。

M様  不具合の相談とかまたおいでくださいね~

三菱 D:5 D5 ベルト交換方法

三菱デリカD:5 CV5W 平成20年式 走行約15万㎞
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車検でご入庫ですがお客さんからは不具合に気づいてるところはないので・・・
というご依頼です。

受け入れ診断開始でまず気づいたのはエンジンが動いてる間のベルトの音。
割と大きな音なんですがお客さんは気づいてないんでしょうね。

まずは足元から作業に入るのが自分のルーティンなのでブレーキ関係。
新車から使われてきたブレーキローターのひずみが気になったので手入れしておきました。
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スター社製ローター研磨機にセット
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キリッと引き締まったローターになりました(笑)
これを4輪とも。
前側のブレーキパッドは要交換。
後ろ側は前回の車検で交換してたので問題なし。
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ブレーキフルード交換は自分基準で必須作業です。
リフトの上がってる間にエンジンオイルを抜いてオイルフィルターを替えて・・
そしてベルト交換に着手。

整備書ではテンショナーをひねって緩めて固定用の工具を突っ込んで交換、と書いてますが、実際の車載状態では理想通りにいきません。

指定の箇所に16㎜-18mmのストレートレンチ(今後増えてくるので必要)を掛けてテンショナーをぐいっと緩めて目の前にあるエアコンコンプレッサーの部分からベルトを外し、そこが外れたら力を入れていたレンチを緩めてテンショナーを戻す。
こうすればなんとかベルトは外れます。


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デリカは全てのエンジン補機類を一本のベルトで廻してるので取り回しは複雑。
外す前にしっかりメモをとらないとあとで必ず泣きを見ます。(整備士あるある)
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そしてずるずるとベルトを引き出します。
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外したベルトはこんなに長~い・・・・

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あとは新しいベルトを各プーリーに取り回して最後はコンプレッサーの所だけを残す。

左手でストレートレンチを使ってテンショナーを持ち上げ最後にコンプレッサープーリーにベルトを付ける。
これがD:5のベルト交換のコツでしょうね。
なかなか整備書の通りには事は進みません・・・

あとはエアコンフィルターやらワイパーゴムなど消耗品交換して作業完了。
そうしてD:5は「まだまだ活躍してもらうで~」、というオーナーさんの元へ元気に戻っていきました。

末永く働いてもらいたいもんです。

レガシィの車検 ドライブシャフトブール交換やローター研磨修整など

スバルレガシィ BH5 平成12年 走行約175000キロ
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年式・走行ともそれなりに使い込まれたレガシィ。
お客様の併有車で今回当店では初めての整備となります。
2年前まではディーラーにてメンテされてたようで記録簿によると前回車検時に水ポンプからの漏れとオイルポンプから漏れがあり、そのあたりはごっそりタイミングベルト・テンショナーも含め完全整備済み。
車検作業をご用命いただきリフトアップ。
初めて整備させていただくお車はなにかとドキドキします。
リフトアップして (゜◇゜)ガーン
・左右ドライブシャフトブーツ
・左右ステアリングラックブーツ
・右側タイロッドのガタつき
・ブレーキローターの錆による段付き
などなどとても軽整備とは言えない不良箇所満タンでした。
ご依頼ただいたときは2日あれば作業終了するだろうとたかをくくってましたがなんのなんの・・
お客さんにもお見積を伝え状況を説明して日程ももらい、お店の中の予定も仕切り直し、気持ちも仕切り直していざ作業開始。
ドライブシャフトのブーツ交換
作業着も途中のグリスを拭くためのぼろ切れもあっと言う間に真っ黒
この作業は汚れますよ~
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組み終わって車輛に取付。
取り付け前には飛び散ったグリスをひたすら清掃も必要。
そして・・・
ハンドルを切ったときにホイルを動かす「棒」であるタイロッド。
ここをカバーしてるゴムのブーツがパックリ口を開けてたので交換。
不具合も発生しますし車検の基準に抵触します。
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ブレーキディスクローターの錆。
駐車してる場所が舗装されてなくてに湿気が多いとか、サンデードライバーで車が止まってる時間が長いとか言うお車はブレーキのディスクローターが錆びてきます。
その錆が外周と内周から「侵食」してきて本来ブレーキパッドと当たる面積が狭くなってきます。
またそれくらい腐食してるディスクローターは厚いところと薄いところができあがってしまってブレーキ力のムラも発生します。
そうなると設計通りの制動力が得られなくなるので手当てをしなければなりません。
一般的にはディスクを交換、というのがオススメコースみたいになっていますがコストが掛かります。
当店は修整する機械があるのでコストを書けずにディスクローターの「復活」をさせます。
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錆びたローターでブレーキパッドも変な減り方になりその結果また錆の幅が広がるというパターンです。
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ディスクローターを外していきますが同時にブレーキの摩耗粉で汚れた箇所や車市区付近の錆も同時にとっていきます。
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そして錆止剤を。
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これは後側のディスクローターです。
同じように錆びて同じようにパッドが変な減り方になってます。
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修整が終わると同時に防錆塗装を施します。
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パッドの段付きも修正してどちらも平面になったブレーキ一式を組み立てます。
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あとはブレーキのフルード入替です。
before
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作業中
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after
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この作業以外にもレガシィは
・エアコンガスの補給
・エンジンオイル&フィルター
・ATFフィルターの交換
・ワイパーゴム
・エアコンフィルター
・ワイパーアームの簡易塗装
などなど消耗品の手当て作業を行いました。
たぶんこの4年でかなり若返ったと思います。
自動車はいつかの段階でちょっと気合いを入れてお金を掛けないといけない時期があります。
人間で言う更年期症状かもしれません。
そこを何とかやり過ごすとまたしばらく御機嫌良く走ってくれるもんです。
その時に「かなり乗ってるから」と整備を怠ると加速度的にお別れがやってきます。
その踏ん切りが難しいんですけどね~(笑)
こうしてレガシィはお客様の元へ帰って行きました。
しっかり働いてね~!!

ハブクリアーしてないのにお金取ってはいけません

マツダデミオ DE3FS 平成22年式 走行47000㎞
インターネットで当店を見つけて頂いて日程調整の上ご入庫。
まずはお車を見せてもらって当店奈路にオススメのメニューを作成。
あとは優先順位を付けてオーナーさんのご予算との妥協点を見つけ相談。
オーナーさんが納得いく内容までお話をして整備着手を承諾頂き整備スタートしました。
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普段からご自分でメンテナンスを心掛けていらっしゃるようですから消耗品類もほぼご自分のローテーションを守っておられました。
なので当店で作業させて頂いたのはブレーキフルード交換、冷却水錆止め剤注入、ベルトの交換、あたりでした。
日頃お手入れされてるお車ですからこの程度でOKですね。
ベルトの交換もばっちり
before
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after
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テンショナーの位置表示もきっちり範囲内です。
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ま、作業的にはこんな様子でした。
さて今回の本題ですが、最初に作業内容を相談させて頂くに当たって前回の車検時における整備内容を記載した「整備記録簿」という書類を参考にお客さんと打合せをするのですが、その中で
ハブクリアー
という記載がありました。
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オーナーさんに
「ハブクリアって何をされたんですか?」って聞いても
「さあ??」
てなお返事でしたのでちょっとネット検索してみたところ、
ブレーキなどの部分とホイールの密着部分の錆をとり、錆止めコーティングをすることでホイールの振れやナットの緩みを防ぐ施工
ということがわかりました。
チラシも見つけましたのでちょっと画像をお借りしてきました。
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あ~なるほど、ということで現車を確認
しかし・・・
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何もした形跡はありません。
けれど前回の車検の納品書を見てみるとお金払ってます。
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これではさすがにヤバいのでは?
ハブクリアーでネットの記事を見たところあちらこちらで積雪地帯などで、夏と冬のタイヤを交換するときにこのハブクリアーを勧められてるようですね。
積雪地帯であればブレーキローターやブレーキドラムの表面に凍結防止剤が作用して雪のない地域では考えられないような錆を出しますので、施工する値打ちはあります。
施工すれば、です。
今回してません(笑)
ついでに言うとこの表面のサビ取りは自分の(当店の)作業手順では普通にします。
施工したのでいくら、ではなく普通に車検整備の一連の流れと、せっかくホイールを外すんですからこのあたりもきれいにしておけばいい、という一緒のこだわりです。
ここからスタートして
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前のブレーキまわりはこんな感じ
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これが普通に作業に組み込まれてる「真のハブクリア」(笑)
作業が終わってから考えても、なにか詐欺的な感じがして何かすっきりしませんでした。
1台あたりの単価を上げるための血のにじむような商品開発・・・ですか??
商品に価格を付けて販売するのは商売ですからOKです。
それをこだわりの範囲にするのか、商品として売り出すのかは商店・会社それぞれです。
これだけのことをしたのでそれに対する対価をください、は工賃仕事の基本です。
けれどしてないことを請求してはいけないでしょう。
オートバックスという大きな会社ですから、商品企画した部署と、実際作業する現場の整備士の間にはモチベーションの上下があるようですね、きっと。
これも一緒のバイトテロかな?と思ってしまいました。
もちろんオーナーさんには写真を撮ってあったのでそれを見せながら説明してオーナーさんもしかめっ面・・・
組み立てたら見えないから
という悪魔のささやきが聞こえても負けてはいけません。
と、自分にも言い聞かせ、毎日の仕事に取り組もうと思います。

インプレッサ GH7 プラグホールパッキンの交換

スバル インプレッサ GH7 平成19年式 10万㎞
車検でご入庫。
10万㎞の儀式として通常消耗品の手入れに加えてタイミングベルト、ウォーターポンプの交換、プラグの交換をご提案後作業開始。
タイミングベルトまわりの写真は作業に没頭してて写真有りません。
さて次はプラグの交換という時点でプラグコードを引き抜いたらエンジンオイル漬けになってるのを発見。
お見積以外の不良箇所と目があってしまいました。
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プラグコードは耐熱・耐油性に優れた材料を使ってますが徐々に漏れたオイルに長期間浸かっていたためにふやけてました。
なので、プラグホールパッキン、どっちみち外すのでカムカバーパッキン、プラグコードの交換作業追加をユーザーさんにご報告。
承諾を頂いたので作業開始。
まず目的に場所に到達するためには付属品の取り外しから
地味に多い・・・
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それをもってしてやっと手の届きそうな雰囲気
ちなみにスバルの水平対向エンジンはこれと同じ作業を左右で2回行わなければなりません。
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一筋縄ではいかない狭い空間をいろんな工具の組み合わせでボルトを5本緩めてやっとカバーが外れました。
外してまずは感動!
オイル交換を新車の時からずっと定期的に行われてきた集大成がこれ。
汚れた部分の全くないすばらしいエンジン内部の状態。
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これがお目当てのプラグホールパッキン
長年の熱で硬化してゆがんでます。
これではオイルが漏れても仕方ないですね。
左は新品です。
まん丸ですし、なによりも「しなやかさ」が全然違うのがいつもパッキン類を交換するときには
「交換してよかった」
と実感する瞬間です。
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カバーにもパッキンがついてるので同時交換
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それと忘れてはいけないのがボルトの穴にもワッシャーを兼ねたパッキンがついてます。
長年の使用で縮んでますので要交換。
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プラグホールの中
これは清掃途中でプラグがほぼオイルに浸かってました。
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そして外したプラグ
中心電極に白金を使用、接地側電極にも白金チップを溶接してあるので長期間使用可能、交換指定は10万㎞です、という触れ込みのプラグなんです。
中心のちょっと白っぽい部分が白金チップ。
白金(プラチナ)は高価なのでほんの一部だけ使ってます。
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外したプラグを見てびっくり。チップがありません。
白金チップがあった土台の電極そのものが消耗して外れてしまったんでしょうね。
0.5ミリぐらいのチップなので外れた瞬間に排気ガスと共に出て行ってしまったものと思われますが、確認しようとすればとんでもない作業になるので『大丈夫』と自分で納得(笑)
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いまや自動車にとって10年、10万㎞はほとんどのお車ではたんなる通過点です。
昭和の時代は10年、10万㎞は自動車乗換のひとつの目安だったんですが、それからすると隔世の感があります。
ただそれは消耗品をそれなりに手入れしてのこと。
エンジンオイルの交換をかまけるなどは論外ですが、自動車にとっての故障の大半は『漏れる』と『割れる』。
つまりは樹脂やらゴムで出来た部品が寿命を迎えることで発生します。
裏返すとそのあたりを手入れしておけば自動車はいつまでも調子よく走ってくれます。
自動車の人生の中である時期には樹脂&ゴム部品の大がかりな手入れは必要になります。
それを乗り越えさせてあげると10年10万㎞は昔話になります。
というわけでこのインプレッサもリフレッシュされてユーザーさんのお役に立って働いてくれることでしょう。

ホンダステップワゴン RK5 車検整備

ホンダ ステップワゴンスパーダ 型式RK5 平成27年式 走行21200㎞
登録から3年目、つまりは初車検ですね。
車検整備内容の報告を兼ねてブログを更新させていただきました。
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受け入れ点検&お見積金額をご提示、内容を相談させていただき了承を得ましたので着工します。
まず気になったのはタイヤの空気の減り。
タイヤの空気は自然に減ります。
何もしなくても減ります。
知ってる方は知ってますが知らない人も増えてきました。
知ってる人でも半年で20%も減るということはなかなか驚かれます。
このステップワゴンもご多分に漏れずかなり空気圧の補充無く暮らしてきた模様。
空気圧が少ないまま走行を続けると危険というのもありますが何よりもタイヤが早く減りもったいないです。
前のタイヤが左、後ろのタイヤが右です。
ステップワゴンはFF車なので前のタイヤがよく減るのは構造上仕方ないですがこれはもったいない減り方。
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数値もこんな感じです
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タイヤの指定空気圧は国産車の場合たいてい運転席のドアを開けたところにシールが貼ってあります。
これを参考にマメに空気の補充をしましょう。
結果的にタイヤの寿命が延びて維持費が減り金儲けになります。
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入庫時のタイヤ&空気圧
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規定圧の調整したあとのタイヤ&空気圧
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普通車の場合最低でも半年に1回ぐらいは空気を足しましょう。
それとは別件で小さなビスを踏んでいましてパンクしてましたので修理
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車検とは関わりがあるようなないようなステップカバーと言われるスポイラーが外れていたので簡易的に取付修整しておきました。
一旦全部外して、取付用のクリップを付け直して元通りに車体へ。
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ブレーキフルードも3年使うとまっ茶色
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新油を補充しながら古いフルードを回収
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本来のブレーキフルードは透明ですよ~
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車検ごとに必ず交換しましょう。
でないとブレーキの油圧配管内に汚れが堆積したり水分が浸入してくるので錆びたりします。
そうなると将来ここでも余計な維持費が発生することになります。
エンジンオイル&オイルフィルター(オイルエレメント)の交換。
交換しないでかなりの距離を走っておられたようです。
エンジンオイルはエンジンの機械的な部分の潤滑が使命、みたいに言われていますがそれよりも「汚れを洗い流す」働きのほうが重要です。
交換しないでトラブルが発生するとお小遣い程度の出費では到底足りないトラブルになりますの定期的に交換しましょう。
このお車の使われ方、(チョイノリ多し)及び走行距離ならなら最低でも1年に1回ぐらいが適当かなと思います。(理想は半年に1回です)
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エアコンフィルターの交換
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エアコンガスの規定量補充。
エアコンガスは「重さ」で管理するのが正しい整備です。
重さを管理するためには「計り」が必要で「圧力メーター」では重さはわかりませんよね。
国産車はたいていボンネットの裏に規定量のシールが貼ってありますのでこれで管理します。
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エアコンガスもタイヤの空気圧と一緒で「何もしなくても自然に減ります」
ややこしいのは残ってる量を量るには圧力ではなく重さを量る必要があります。
重さを量るには全量を一旦回収して精密な計りで計測、そして足りない分だけ新しいガスを足して補充すると完全な管理が出来ます。
デンゲン社製 エコマックスJr
このマシンがそれを完全に、なおかつ自動的にやってくれますのでエアコンガスの管理は完璧ですよ。
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結果は規定量800グラムのところ、650グラム回収できましたので150グラムを補充して規定量に合わしました。
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あとはワイパーゴム、ウオッシャー液の補充、などなどでした。
あとリモコンキーの電池が消耗してたので交換。
新品は3.1ボルトぐらいで2.9ボルトを切ると効きが悪くなったり、昨今の自動車であれば親切に「リモコンキーの電池が足りない」と教えてくれたりします。
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車載バッテリーの体力テストもしましたが、寿命は半分以下です。
ですので4年目を目処に交換された方がいいでしょうね。
高石市からお越しのU様
ぜひオイル交換やバッテリーの交換、お車を使われてる上でのささやかな疑問などあれば電話でもメールでも結構ですので当店を知恵袋としてご利用ください。
この度は当店のご利用ありがとうございました!!

サンバーのタイロッドのロックナットの締め忘れ、お見積時に発見

サンバー KV3 平成9年式 距離101000㎞
車検の整備が必要な箇所を相談するべく事前に入庫していただき各部点検というかお見積作業
年式がそれなりのお車なので経年劣化による想定外の不良箇所も出てきそうなので念入りにあちらこちらに目を配ります。
想像してたのがタイロッドといわれるハンドルの操作を前輪に伝えるいわゆる「棒」なのですが、その端に関節部分を覆ってるゴムカバー(以下ブーツ)の破れ。
これは車検の基準に抵触するのでもし破れなどで破損してると車検が通らないので必ず修理が必要です。
破れたり劣化したりしてるのを修理するのはこんな手順です。
これはワゴンRですがまあ似たようなものです。
破れるところまでは痛んでませんがひび割れ多数のブーツ
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古いブーツを取り外して
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内部の汚れたグリスを拭き取り新しいグリスを充填
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そして新しいブーツを取付けて
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もとの状態に復元
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サンバーの場合はこんな形(画像はネットで借りました)
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ほとんど駄目だろうなと想像して点検してみたらなんとみんなきれいに交換されてます。
「劣化をしてるかなと思ってた部分はちゃんと他所で交換してもらったんですね?」
とユーザーに聞くと
「このあいだスタンドで”車検通らないから交換しないとえらいことになりますよ”とあれよあれよという間に交換されて数万円払った」
とのこと。
そのスタンドは私も利用してましてやたらとブーツの交換に凝ってる(?)スタンドで自分も点検を進められたことが有り、他のお客さんも数件「こんなこと言われて見積もりされた」とうちによってもらったこともあります。
油外収益を上げるためにがんばってるな~、こんな営業はうちも見習わないとな、と思ってました。
そんな流れで交換作業が終わってたのでひとつ整備箇所がクリアして良かったなあ、と一安心。
えっ?売上を奪われた?
なんて全然思いませんよ(笑)
お客さんに安全に自動車を走らせてもらうために業界全体でがんばらねば、と思ってますから。
それはさておきブーツが大丈夫なのは目で見てわかったのであとは「ガタ」がないかな?と点検。
すると関節にガタはないのに「棒」の部分が変な動き。
一瞬どこが動いてるか判断できずにしばらく動かし続けて、ハッっと・・・
ここやん・・・

交換作業のあとこのロックナットといわれるナットを締めてなくてそのまま走行したので少しネジ部分が減ってガサガサになってたんですね~
ここが外れたりするとハンドルが効かなくなり操縦不能になってしまいますのでとても重要な部分です。
大きな事故になる前に発見できて良かったですね。
自分としてもこういう部分の作業はとても慎重に、なおかつ丁寧・確実にすることを心がけてます。
そして新たな教訓を頂いた事案でした。
自分も気をつけよう・・・

MPV 新規のご来店です

インターネットで検索からのご入庫。
マツダMPV LW3W 平成15年1月 走行177200㎞
千葉から単身赴任で泉大津在住だそうです。
ネットからのお客さんは他府県ナンバーの比率が多いですね~
おおよそのお見積をご提示、その中から優先順位をきめて、予算と作業の妥協手を決めて作業開始。

前ブレーキ廻り
大きな問題はありませんが当店のこだわり箇所はきっちりと。


後ブレーキ



最後はお化粧しておきましょう。

ブレーキフルードを新油で古いフルードを押し出して入れ替え
これ車検ごとの作業が大事です
明らかにお車の生涯コストを下げます。


ブレーキやらタイヤの残量を計測




さてこのお車、入庫時からエンジンチェックランプが点灯していました。
早速診断機を接続。
記録されているであろう故障コードを読み取ります。
今は診断機は整備工場としては必須ですね!

して読み取ったコードはP0032
MPVの故障の定番コードです。
排気ガス中の酸素濃度を測るセンサーの余熱ヒーター系統の断線を示しています。
ヒーター回路をテスターで診断してみるとしっかり断線してました

新しい部品を取り寄せ交換しました。

排気管のエンジンからすぐの所に取り付けられています。
配線があるので専用の特殊スパナで作業。
ほんとに特殊工具はかゆいところに手が届きます。



これで故障コードをリセット(これも大事)
エンジン始動後故障コードが再度記憶されないかを確認して作業完了です。
作業は終わり、車検の更新も終わりましたが、残念なことにこのお車はご予算とお客様の意向によりまだ作業しなければならない部分を残しています。
例えば
・フロントハブベアリングがいたんで音が出ています。
・点火プラグが消耗しています。
・エアコンガスが不足しています。
・原因は追及し切れていませんがアイドリングが不安定です。
などなど。
車検に合格するということと、快適に安全に気持ちよく走る、と言う自分の中の基準との妥協点での作業となりましたのでちょっともやもや・・・
K様  ぜひとも続きの作業をさせてくださいね~
 

再度ご入庫ありがとうございます。

2年前に初めて当店を見つけて頂いてお仕事させてもらったホンダライフが車検で再入庫して頂きました。

 その後にもオイル交換とかずっとお世話させて頂いてましたのでほんとにホームページがご縁でお客さんになって頂けたことを嬉しく思ってます。
 ということで現在作業をしております。 
が、どうもエンジンルームが排気ガス臭い・・・・
ライフには排気管にひびが入るという癖があることをどこかで聞いたことを思い出して確認してみましたがビンゴでした。
 
 
 ぱっくり割れてます。
 
これでは車検も通りませんし、なによりも漏れた排気ガスが走行中に運転席に流入しかねません。
なおかつこの部分は排気ガスを浄化する装置の直前なので体に良くない成分がてんこ盛りのガスが漏れてるわけです。 
運転中のオーナーさんの体も心配です。 
ということで、作業途中にオーナーさんに電話をして追加作業の許可をもらいました。
たまに見積させてもらった以外でこういう「発見」があります。
そういうときも勝手に作業は進めずに許可をもらって作業するようにしております。 
まあしかし小さいお子さんも乗車されるお車なので一酸化炭素中毒になるまでに見つかって良かったです。