ゴールデンウィーク期間中の営業日程について

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上記のような予定で営業しようかと思ってます。
なお4月30日(火)~5月2日(木)の△マークですが店には居りますが自動車メーカーからの部品の供給は止まりますので、当店に在庫のあるエンジンオイルの交換、タイヤの空気圧調整、などの簡易な整備のみとなります。
ですので△マークにしました。
車検場は官公庁ということで10連休です。
期間中、車検にまつわる作業は出来ません。
名義変更、廃車手続きなどもすべてお休みです。
こんな感じで令和を迎えることになりそうです・・・

プリウスの車検時におけるプラグの寿命判断

点火プラグという部品はエンジンがガソリンを燃焼させて出力を発生させるためにはとても重要な部品です。
同じ働きをしてるもので日常でよく見るのは、ガスコンロを点火しようとしたときにパチパチと火花を飛ばしてそのきっかけでガスを炎にする、もしくは100円ライターのスタートも火花ですね。
若干原理は違うとは言え火花をきっかけに燃料を燃やす部分では同じ事です。
この点火プラグは電極と電極の間に火花を飛ばしてガソリンに点火するわけですが、火花を1回飛ばすごとに電極が消耗してしまいます。
左が新品で右がお疲れプラグ。
電極の隙間が広がってます。
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メンテナンスフリー、のかけ声と共に昨今の自動車はこの電極の摩耗を極力抑えた点火プラグを使ってます。
電極に白金チップを使ったりイリジウムという金属を使ったりして、コストは上がるもののできるだけ交換しなくていいようにいろいろがんばってるわけです。
この高級なプラグというのは見た目にはほとんど電極が減らないためちゃんと働いてるのかくたばってるのかを見極めることが難しい。
一昔前なら明らかに電極が減って、一目見ただけで【これは交換】と判断できたんですけどいまはなかなかわかりにくいので走行距離によって判断したりしてます。
昨年、自動車整備のセミナーでNGKという点火プラグのメーカーさんが出張講座を開いてくれまして、その時に今どきのプラグの寿命判断方法を教えてくれました。
それは「奧飛火」という判断方法。
本来プラグの火花は電極の間を飛ぶものです。
それなのにプラグがくたばってくると横に火花が逃げてしまう。
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これを奧飛火と呼ぶそうで、その現象が起きたら「痕跡」が残ってるんだとか。
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その痕跡を見極めるとプラグの劣化度合いの判断材料になると教えてくれました。
機械のメンテナンスには昔から言われるのが
経済寿命

物理的寿命
があります。
文字列の通り、機械の性能が落ちたまま使い続けると日々のコスト(自動車で言うなら燃費ですね)がかかってきて、最後には物理的寿命を迎える。
物理的寿命を迎えるまでの損失はその機械によって違うんですけど自動車はわりと日々のコストと本来の性能の維持が大事な機械のうちに入るでしょう。
プラグも経済寿命で交換していった方が余計なガソリン代を払わなくていいのでは、と思ってます。
エンジンオイルはそのもっともたる部品ですね。
さて車検で入庫してきたプリウスですが距離は登録から5年で約85,000㎞。
メーカーが指定してる点火プラグの交換距離はなんと200,000㎞。
200,000㎞まで何もしなくていいよ、と決められています。
とはいうものの、車検時における点検項目の中には
プラグの点検(白金プラグは省略可)
という項目があり、省略可、なのかもしれませんがプラグを点検してみました。
プリウスはプラグを4本使ってます。
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写真を撮影するのは難しいですが4本とも「奧飛火」が発生してます。
NGKはプラグメーカーなので1本でもプラグを交換して欲しい立ち位置(笑)であるので話を7割で聞いたとしても、やはり火花が横に逃げるのは気持ち悪い。
プリウスなのにこの距離で奧飛火が発生し始めるのか、と驚きました。
しかもプリウスは走行中時々エンジン止まってます。
全走行距離にわたってエンジンが回り続けてるわけでもないのですが既にこの状態。
なので交換させていただきました。
自動車は一律この時間とこの距離で交換、という基準はあくまでも目安であって全部の車は状態が違っています。
その状態の違いを把握してできるだけお客さんが無駄なお金を払わずに済むように適切な整備を提案するのが我々の経験と勘。
整備についてのマニュアルは現在においてはそれなりに揃ってますが、さじ加減、というものはまだまだ必要なのでは?と常々思っています。

C25 ニッサンセレナ ラジエーターのアッパータンク水漏れ 割れたので修理

C25 セレナ H19年 103,000㎞
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お客様自らクーラントのにおいを察知され、お勤め先の近くで修理工場を検索。
以前に当ブログでアップしていたC24セレナの記事から当店にご来店いただきました。
診断するまでもなくラジエーターより冷却水が垂れており、漏れ箇所も定番のアッパータンクの金型のパーテーションに沿った部分からの割れです。
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漏れ箇所と漏れ方から判断してC25セレナ定番のラジエーター交換が決定です。
というわけで作業スタート
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C24セレナと違うところがこのECU取付ブラケット。
これが邪魔して冷却ファン一式が外れてこないので一時外して退避。
こういうところがエンジンルーム内部品が目一杯の現在の車あるある。
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サーモスタットも念のため交換予定なので、ロアホースはサーモケースごと取り外し。
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といわけで狭いスペースを気遣いながら冷却ファン一式とラジエーター全体を車輛から抜き出し成功。
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このあとは到着した新しいラジエーターを組み付けていきますが、必ず手を抜いてはいけないのがスポンジで出来たこのエアパッキン。
どんな車でもこのささやかな部品はここをきっちりしておかないと冷却性能だけでなくエアコンの冷えにも大きく関わるので快適性も損なわれます。
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新しいパッキン取付
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余計な取り外しが必要だったECUあたりも復元
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部品を全て組み付け終わると冷却水の再充填&エア抜き
業界内では有名な「ラジタン」のお世話になります。
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充填終わったら圧力を掛けて各接合箇所から漏れがないか最終チェック!
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新しいラジエーターキャップ装着。
地味な部品ですがこれも消耗品ですよ。
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交換した部品達
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最近の自動車の修理の原因は「プラスチック部分」に関わる箇所が大半です。
昔なら金属を使っていた部分を軽量化&低コスト化の旗印の下、プラスチック部品に代替しているのです。
金属並みの耐久性をメーカー自身も期待してるのでしょうけど現実にはその思いは届いてませんね。
特に熱を受けなおかつ幾度となく暖まったり冷めたりを繰り返す部分のプラスチックの劣化がひどいです。
このセレナに関わらず国産車のラジエーターのアッパータンクと呼ばれるエンジンからの熱くなった冷却水が一番最初に通過する部分が割れるんです。
その他の通路のプラスチック部分もよく割れます。
とある車種では配管の一部にプラスチックを使用していたのですが、破損して交換部品を注文したら金属部品に対策され変更されていた、ということもあります。
メーカーの「やっぱりだめでしたか?」という声が聞こえてきそうです(笑)
というわけでセレナはユーザーの通勤の足と家族のレジャーのために元気よく帰って行きました。
しっかり働いてね~

臨時休業のお知らせ

誠に勝手ながら
3月30日(土)は甥の結婚式のため臨時休業させて頂きます。
4月1日(月)より平常営業させて頂きます。(新元号発表されてる!)
ご不便を掛けますがご容赦ください。
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臨時休業のお知らせ

誠に勝手ながら
3月16日(土)は所用により臨時休業させて頂きます。
3月18日(月)より平常営業させて頂きます。
ご不便を掛けますがご容赦ください。
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スバル リコール 過去最大226万台

226万台過去最高のリコール!
とネットニュースやら新聞などの見出しはいつものごとくセンセーショナルな書き出しです。
どんなリコールかと言いますと



” インプレッサ、フォレスターのリコールについて | リコール | 株式会社SUBARU(スバル)


今回のリコールの部位はどんな自動車でも、2輪車・原付にも付いてる
ブレーキを掛けようとペダルを踏むとその信号をブレーキランプ回路やら車のコンピューターに送るスイッチの不良
です。
そりゃもうメーカー問わず全ての自動車に、なんなら自衛隊の戦車まで備わったスイッチです。
なので数が増えても仕方ないですね。
でもメーカーのリンク先の表による台数は30万6728台。
マスコミとは台数が違うんですが・・・
国内と海外合わせてたらその数字なのかな??
今回のこのスイッチは構造的に単純なスイッチなのでスバルの車用に作られた部品ならスバルだけ、でもひょっとしたら汎用部品として他のメーカーの車種にも使われてるかもしれません。
なのでメーカーをまたいでのリコールになるかも。



常々ブログで発信してますが最近のリコールの原因は「コストダウンとの戦い」で負けた事による場合が多いです。
ものづくりとは性能の高さもさることながらその性能をいかに安く維持するか、も大事な要素。
少ないお金で最大限のパフォーマンスを得ようとがんばってるわけですから、裏目に出ると性能維持に失敗します。
そういうせめぎ合いでの負けが増えたのがリコールの増加、また企業倫理がしっかりして
駄目なものは潔く認める
という風土が育ってきたのも一因ですね。
あわてず焦らずリコールの案内が届いたらまったりと対処していきましょうね。
マイクロソフトではこれをリコールなんて呼ばず「重要な更新」とか「無料バージョンアップ」という呼び方をするんですから・・・
やってることは一緒なのに聞こえが全く違いますね(笑)

PayPay100億円キャンペーン第二弾スタート

当店ではPayPayでお支払い頂けます。
2月12日(火)よりPayPay100億円キャンペーンがまた始まりました。
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詳しいページはこちら
前回とは違い「少ない金額で数多くの人に複数回にわたって使って欲しい」との方針転換で、いろいろ条件は細かくなりましたが・・・・
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上限金額を引き上げる方法など使いやすくするにはこちら
クレジットカードの種類や3Dセキュアの認証の有無とかでいろいろ条件が変化し、PayPayを登録していない、またまだ理解されてない人々には登録以前に「なんのこっちゃ訳わからん」とハードルが数倍高くなってしまいました。
いろいろ事情があるのでしょうがややこしく細分化されるのはあまりいただけない話です。
創成時の混乱と言えばそうなのでしょうがなかなか落ち着きませんね。
まあネット社会では「やってみてあかんかったら訂正」という気運は普通に行われているのですからそのうち落ち着くんでしょうけど。
とはいえ、
・他社のクレジットカードを使っての登録
・3Dセキュアの認証が行われていない
という最低ラインの条件でのお支払いでも1回のお支払い上限5000円の10%が帰ってきます。
普通にお支払い頂くよりはその分お得なのは間違いないわけで使わない理由は無いわけです。
ぜひぜひこの機会に当店でもお支払いに使ってくださいね~。

スペーシアのリコール作業など

スズキの一部車種でリコールが発表されましたが、結構大規模な台数だったので交換するべく部品がなかなか入荷して来ませんでした。
が、やっと順番が回ってきたので作業しました。
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このスペーシアのリコール部位は
1,ウォータポンプなどを駆動してるベルトの強度不足
2,リチウムイオン電池を利用したサブバッテリーの不良の2点。



今付いてるベルトを外して対策されて強度の上がったベルトを取付
対策されたベルトは部品番号の末尾にRX0という識別番号が追加されています。
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最近はベルト交換の時、音波張力計、というタイプのテスターを使います。
今までであれば10㎏の力で押したときのたわみが5~10ミリとか言う基準である程度作業者のカンに頼る比率が高くて、整備内容にばらつきが発生してましたが、これを使うと「数値」でベルトの貼る力が測れるのでばらつきがなくなり、なおかつ作業する側も「これくらいかな?」という曖昧な仕上がりで不安にならずに自信を持って作業できるのでとても重宝してます。
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スペーシアやワゴンRの場合サブのリチウムイオン電池は助手席の下側にある小物入れのそのまた下にあります。
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サブバッテリーとはいえ制御基板も組み付けられたひとつの箱です。
スズキの「エネチャージ」をつかさどる大事な部品です。
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新しい対策されたバッテリーと交換
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あとはリコール扱いではないのですが、前側のサスペンションにガタがあるので同時作業。
http://www.suzuki.co.jp/about/recall/2015/0729c/index.html
これは発生対応という扱いで、不具合が出たら対応します、と言うものでリコールよりは重要度軽め。

で、発生してた(笑)ので当該部品を交換。
サスペンションを車両から外して、一番上の摩耗したゴムを対策されて減りにくくなったゴムに交換します。
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新しいゴム取り付け完了
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これを左右やって車両に戻して、足まわりを外したらタイヤの向きや傾きが微妙にずれるのできっちり確認して完成。
こうしてスペーシアはお客さんの通勤のお供として働くために帰って行きましたとさ・・・。

ワゴンRの車検 なにやら異物が・・・

ワゴンR MH34S 平成26年式 走行約9万㎞
2回目の車検ですがお仕事で乗っておられるのでそこそこ走ってます。
とはいえまだ5年目となれば故障レベルの作業はなく、主に消耗品の手入れが主体です。
フロントブレーキパッド、エアエレメント、ブレーキフルード、エアコンフィルター、ワイパーゴム、エンジンオイル&フィルター、タイヤ2本など



そして点火プラグ
このお車は中心電極も接地電極も白金チップの付いた通称「両白金タイプ」のプラグを使っていますが、軽自動車であれば通常回転数が普通車とは違うので消耗は早まります。
両白金プラグは10万㎞無交換というのは普通車のことで、軽自動車であれば6万㎞超えたらもう交換してもいいかも、というレベルです。
プラグを外すにはエアクリーナーケースの分解はお決まりの儀式
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これを外さないとイグニッションコイルとは面会できません。
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そしてお疲れさんのプラグ。
消耗しにくいとは言えそこは軽自動車のプラグ。
過酷に働いてますからほぼ寿命でした。
むしろもうちょっと早くに変えといた方が良かったかも、というレベル。
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新人さんとご対面
シュッとしてますね(笑)
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プラグも交換が終わり、あとはスロットルバルブのカーボン汚れを清掃しようとインタークーラーを分解すべく外気導入口を外すと おや~?
なんじゃこれは??
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偶然のなせる技ですね~
どこからか飛び込んだ不織布でできた物質&枯れ葉。
みごとにインタークーラーの冷却フィンを全て塞いでました。
走行中にわざと入れようと思っても入りませんよ。
こんな異物があってインタークーラーに外気が当たらないとエンジンの力が減りますから見つかって良かった。
あと、このお車はウォーターポンプなどを駆動するベルトの強度が足りないというリコールと、パワーステアリングをのコントロールするコンピューターのプログラムの書き換え、とのリコールが重なってましたので同時に作業。
とくにプログラムの書き換えはスズキ専用の診断機が必要です。
当店は診断機完備なのでディーラーにお願いせずともこちらで作業可能。
0000から0002へ書き換え
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車検時には税金やら自賠責保険料など整備代以外の費用も合算になりますので、車検時にまとめて消耗品を交換すると、高額な費用が掛かったような錯覚に陥ります。
車検は検査と整備に分かれています。
人間で言うと運転免許更新時の
適性検査&更新費用

病気やケガで必要な治療費
と考えて頂ければ結構か、と。
運転免許の有効期間を延ばす手続きと体の不具合を治す治療費とは別物です。
痛いところや具合の悪いところがあればその都度お医者さんへ行きますよね。
免許の更新は視力やら聴力など一定の基準を満たせば3~5年の有効期間が延びます。
自動車の場合も全く一緒なんです。
検査を受けるとき一定のルールに合致する状態であれば車検証の有効期間が2年(商用車は1年)もらえるわけですよ。
でもルールに定義されてない故障箇所があっても俗にいう「検査には関係ない部分」ということで後回しも可能です。
検査と整備は連動してるようで連動していない部分もあります。
「車検はいくら掛かります?」は即答できる部分とできない部分があるのです。
整備しなければいけない箇所の優先順というものも存在します。
上記の全てを含めたご相談にいつでも乗りますからどうぞご利用ください!!