スズキ アルト ワゴンR スペーシアなどのフロントブレーキキャリパーオーバーホール作業

現車は日産ピノ つまりはスズキのアルトです。
平成19年式 走行65000㎞。
車検で入庫ですが以前からオーナーさんが整備時にはフロントブレーキのオーバーホールを希望されていたので作業しました。
1年前にフロントバッド交換とローター研磨は終えているので今回は割愛。
それ以外の消耗品に手を入れていきます。
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キャリパー取り付けボルトを2本緩めたら(このときは取りはずない)ブレーキホースとキャリパーとつないでるバンジョーボルト(ユニオンボルト)と呼ばれるボルトを外してホースを分離。
外すとブレーキフルードが垂れ落ちるので洗濯ばさみ式のフルード止めで垂れ落ちを回避。
外す前にブリーダーを緩めながらブレーキペダルを目一杯踏み込んで木材などでそのまま固定する方法でもOK。
但し作業中ブレーキランプは光ったままなのでそれに対する手当は必要かも。
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ホースが外れたらブレーキキャリパーを外してオーバーホール作業へ。
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まずピストンを抜くためにボルト穴からゆっくりエアガンでエアーを吹き込みます。
ピストン側にはウエストか段ボールとかゴム板などを用意してピストンに傷がつかないように。
なおかつエアーの入り具合でピストンが大砲の弾のように押し出されてきますから指を挟まないようにしないと危険です。
できるだゆっくり・・・
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抜けたピストン。
キャリパーシールが接してるところは黒いはちまきが。
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ピストンが抜けたブレーキキャリパー
摩耗したシールゴムとブレーキフルードが混じり合った状態です。
これ見たら2年に1回ぐらいはブレーキフルードを交換した方がいいに決まってる、と断言できます。
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シールゴム類を外していきます。
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この一本の輪ゴムでブレーキフルードが外に出てこないわけでディスクブレーキを設計した人はすごいなと感心します。
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キャリパーをきれいに清掃して組立開始。
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スズキはシールとピストンのセット部品を注文してもシールだけを注文してもさほど金額に差が無いので、うちではピストンごと替えます。
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組立方は整備士それぞれ自分のやり方を持ってますが自分はエアを吹き込むこの方法。
内部のシールリングをセット。そしてダストブーツをキャリパーにセット。
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ピストンをダストブールの上に置く
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ピストンを押さえながらフルードの穴よりエアを吹き込む。
するとアーラ不思議(笑)ダストブーツが膨らんでピストンに巻き付きます。
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そのままピストンを押し込んだらセット完了。
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この方式を始めた頃はなかなかコツがつかめませんでしたが一旦習得すると一番短時間で作業できます。
ま、人それぞれ慣れた自分のやり方が一番早いとは思いますが・・・
ピストンが入ったらなめらかに出たり入ったりするかのテストをして(これは結構重要)キャリパーは完成。
あとはせっかくオーバーホールしたのでパッドスプリングなども新調。
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スライドピンブーツも新品に。
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ブレーキパッドをセットしてオーバーホールしたキャリパーを取付。
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ブレーキホースを取付。
このとき2枚のガスケットは必ず新品にしましょう。
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ホースが繋がったらこぼれたブレーキフルードをクリーナーで洗い流して完成。
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これをもう片方も同じ工程を繰り返してフロントブレーキキャリパーオーバーホール作業は終了。
最後は配管内のエア抜きを兼ねてブレーキフルード交換まで。
実際の整備作業はこれ以外にもちろん後のブレーキメンテも。
そして補機類を駆動するベルトなども交換しました。
それ以外の消耗品類はオーナーさんが自己管理されているので当店ではここまで。
予防整備を兼ねた作業を重ねられているピノ(アルト)はほんとに快調です。
これでこそ自動車整備の見本のようなお車です。
お手伝いさせていただいてる当店も気持ちよく納車できます。
日本中の自動車がこう言う整備で快適に走って欲しいと常々願っています。

創業時のプレゼント品が70年超えて帰ってきた

うちのお店の創業は紙に書いた記録などはなくて伝え聞いたところによると昭和24年。
西暦で1949年の3月らしい。
創業時は旧26号線沿い、いまのNTTに泉大津基地局のある場所近辺だったらしい。
その創業したときあたりはお店の場所を告知するのはこういう、俗に言う「ギフト品」にお店の情報を書いて配るのが定番だったんでしょう。
いまならSNSで一発ですけど・・・・
その時配った温度計が70年過ぎてなんと「帰ってきた」
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というのもこの温度計があったのは自転車屋さんで「創業大正12年」と看板に書いてる自転車屋さんでした。
そこのご主人が亡くなってお店をたたむことになり、そこの娘さんが「いただいたものですがお返しします」と持ってきてくれたのでした。
じぶんも小学生の時初めて買ってもらった自転車以降の自転車メンテナンスはずっとこのお店でお世話になってきてて作業場にこの温度計があるのは知ってました。
最初に見つけたときは自分のお店の名前を他所で見ることが出来て喜んだ記憶があります。
初めて自転車をお世話になってから50年以上自転車屋さんは営業されていたんですけど残念な一報が入って寂しく感じました。
もちろん我が息子達もお世話になっていたんですから親父を含め3代にわたってお付き合いがあり、年を食っても元気なおっちゃんに「自分も自営業としてこうありたいなあ」と常々思ってました。
ふと温度計に目をやるとうちのお店の歴史も感じ取れてこれまた懐かしいというか、親父から聞いたこともない創業当時の状態が読み取れてこれまた身内ウケとしてうれしかったり。
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住所が違うし30番地という住居表示ではなく地番。
電話番号が「呼び出し」。
各種小型自動車修理販売。
各種軽2輪自動車修理販売。
軽2輪自動車と言うカテゴリーは今はないカテゴリー
2輪ではなく軽2輪??
でも温度計としては70年無事動いてる。
じっくり眺めていろいろ回想してしまいました。
自分が会社勤めをやめて二葉モータースに入社して32年目。
店主になって23年目。
自転車屋さんのおっちゃんの域には達してなくてまだまだやなあ、と思いながら明日もがんばろう。

スズキキャリイDA16Tのベルト交換

スズキキャリイ DA16T 平成25年 走行距離5万㎞
車検でご入庫。
距離はそこそこですが8年目なのでベルト交換。

16系キャリーからエンジンがR06Aに変わったのでベルト交換は17系のエブリイとだいたい一緒になりました。

まずはゴムのプロテクターを外します。
別に外さなくても作業はできますが6㎜のボルト3本なので手元が明るくなるので自分は外します。
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ベルトを覆ってるカバーを外すのですが配線とコネクターが2本通ってるのでまずはそれを処理。
青いコネクターを外して配線止め3箇所カバーから外します。
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そしてグレーのコネクターがカバーの真ん中あたりにあるのでこれも外します
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そして外した配線2本を右上の方にでも退避させときます。
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配線が外れたらカバーを止めてるナット2個とボルト一本外して時計回りに90度回転させて下に引き下げると外れます。
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見えてるのが水ポンプとオルタネーターをまわすベルト。
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16キャリイのエアコンベルトは調整が必要のないストレッチベルトです。
外すときは汎用の脱着工具で外れます。

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オルタネーターを回してるベルトの方はテンショナーの左側にアジャストボルトがあるのでテンショナーを左に動かせて緩めて取ります。
テンショナーの真ん中のナットを緩めて、アジャストボルトを右回転でねじ込む方に回すとアジャスターが左に動きます。
普通に右ネジです。
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外れたベルトと新旧比較
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このベルトは来た道を逆に戻って取り付けて張力を音波張力計で合わします。
アジャスターの真ん中のボルトは
「着座した位置から80°から100°緩めてアジャスターボルトで調整する」
とマニュアルに注意書きがあります。

2023年6月 追記
真ん中のボルトを締め付ける方法が新たに通達されてます。

手順① トルクレンチを用い、40N・mで締め付ける。
手順② 12角の工具(ソケットまたはレンチ)を用い、腕が垂直に近い状態でボルトにかける。
手順③ 工具に合わせ見やすい位置にマーキングをする。
手順④ ソケットまたはレンチをボルトから外し、1角分反時計回りに回転した位置でボルトにかける。
※12角の1角分は30°である。
手順⑤ マーキングの位置まで増し締めする。

つまりは40Nmで締め付けてあと30度角度締めということですね。

念のため張力計データーを書いときます。
音波式張力計U-507のインプットデータ
MASS:75.0
WIDTH:1.0
SPAN:274
ウォータポンプ/ジェネレータドライブベルトの張力
音波式張力計U-507使用時
新品時:650~750
再調整時:475~575

オルタネーターのベルトが付いたら次はエアコンのベルト。
取り付けるときに特殊工具が必要です。
どんな車でもそうですが取付にはその車種固有の工具を揃えた方が早く綺麗に確実に取り付けることができるので結局それの方がベルトを傷めたりしなくて楽に取り付けられると思ってます。
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この特殊工具はスズキの部品ルートで手に貼ります。
部品番号は 09991–07420 です。
そんなに高くないので揃えておいた方がいいと思います。

そしてカバーを取り付けてコネクタ2箇所、配線止めクリップ3箇所を復旧。
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これでベルト交換完了。

モコ MRワゴン セルボ ワゴンR オルタネーター交換の方法

今回作業したのは日産モコ 平成20年式 MG22S
スズキだとMRワゴンでMF22Sあたり。

セルボのHG21Sとかもだいたい一緒の構造ですがとにかくオルタネーターを摘出するのに単体では物理的に無理な構造になってます。

整備士さんによりそれぞれ方法は持って居られると思いますが自分はリヤマウント外しが一番近道かなと思います。
マフラーをずらさないで済むのでエキマニとフロントパイプのボルトを緩めなくていけます。

ちなみの当方の地域は雪は振らないので4WD車がどうなるのかはわかりません。

オルタネーター交換の方法はこんな感じです。

タイヤを外します。
この時点でオルタネーター交換なのにどんな作業するのかという感じですよね。
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どう見てもドライブシャフトを外さざるを得ないのが見えてきます。
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とりあえず上からオルタネーターのアジャスターあたりを緩めていきます。
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そして前後してますがバッテリーのマイナス端子を外しましょう。
オルタネーターの配線を外すのですから基本中の基本ですね。
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ドライブシャフトを抜くのであらかじめATFは抜きましょう。
ちなみのこのATはドレンボルトがないのでレベルゲージから「上抜きで抜き取る」のが床を汚さないですよ。
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オルタネーターとエンジンの結合を解いていきます。
支点のボルトを緩めますがフレームと当たって抜けないので、支点となってるアルミブロックも3本のボルトを外さないといけません。

外れたら支点のボルトを抜いて、バールでアルミブロックとオルタを分離ですね。
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このとき使うバールは先端の角度が調整できるプライバーという工具が何かと便利

とりあえずオルタネーターをそこらに載せておいて(笑)ドライブシャフトをミッションから抜く準備。

足回りのナックルをずらしてシャフトを抜きます。
事前にATFを抜いてるのでミッションからはこぼれてこないはずです。
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ナックルを外すときは磁石式のキャンバーゲージを取り付けておくと最後に組み立てて復旧させるときに元のキャンバーに戻せるのでアライメントのずれを抑えることができます。

そしたらリヤのマウントステーを外します。
エンジンを下から支えないとエンジン落ちてきます(当たり前)

フレーム側にマウント本体は残しておいてマウントステーだけを外した方がいいでしょう。
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ボルトを7本外したら待望のステー分離ができます。
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このステーが外れたらいとも簡単にオルタネーターの抜け道が完成して難なく摘出完了。
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今回もリビルト品のオルタネーターを使います。
当店では信頼の置ける日産部品販売ルートの「グリーンパーツシリーズ」を使っています。

星の数ほどあるリビルト屋さんから迷いながら発注するよりメーカールートの信頼性と不具合が起こったときの窓口一本化のためです。
価格は高めですがやり直すリスクやお客さんへの信頼確保には失敗できませんからね。

リビルト品の不良による二度手間の作業はほんとに泣きたくなります。

取りあえず新旧そろい踏みで記念撮影
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あとは来た道を元に戻って作業完了。

そしてモコは通勤のため待ちわびるユーザーさんの元へ帰って行きました。
末永くはたらいてね~

ラパン K6A+CVTタイプのフルード交換

スズキ ラパン HE22S 平成22年式 走行115000㎞
ブログを見てご新規で来店されました。
エンジン始動時に助手席側でうねり音が聞こえるのでCVTフルードを交換したら少しは低減されるのでは、と言う期待と、中古車で購入されたのでご自分で維持管理を開始するに当たり消耗品をリセットしたいというご希望もあるとのことで着工です。
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このラパンはスズキがK6Aエンジン+CVTという組み合わせで短い期間で採用されていたレアなCVTミッションです。
スズキがオートマチックミッションから無段変速機に移行する過度期のお車です。
(いまはR06AエンジンとCVTの組み合わせが主流です)
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オイルパンの清掃もご希望だったので外して内部を清掃します。
このミッションはオイルパンが液体パッキン(液体ガスケット)で取り付けられているのでネジを外しただけでは分離せず、ガスケットを切り離したりショックを与えたりして外さないといけません。
なので専用のカッターを打ち込んで分離していきます。
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無事外れました。
液体式ガスケットはめんどくさ~い(笑)
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ストレーナーも外しました。
このタイプのCVTはこのストレーナーがどの車と共用されてるのか情報が入手できなかったので交換ではなく清掃して取り付けることにしました。
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液体パッキンを使った部品の修理の一大イベントは古いパッキンをどのようにして取り除くかにつきます。
時間も掛かりますし、中途半端な清掃では取り付けたあとに液体類が簡単に漏れてくるので【早く・きれいに】をモットーに作業しないといけないですね。
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清掃に仕方は整備士それぞれでみんなそれなりのやり方というを持っています。
自分はカッターやササッパーを使ってあらかた取り除いて真鍮製の回転ブラシを電動ドライバーに取り付けて取り除く方法をやってます。
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まあこれくらいにいといたろ(笑)
と言う段階。
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清掃ができたら新たに液体ガスケット(液体パッキン)を塗って元に戻していくのですが、塗るのも一定な幅できれいに塗らないと漏れの原因になります。
指でひたひたと塗る整備士さんも居られますが自分はメーカーが塗るように一本の線で塗りたいのでチューブ式ではなくエアゾール式のものを使ってます。
塗ってるところとミッションに取り付けるところを動画にしました。
塗るときの緊張しますが一番緊張するのは取付の時ですね。
他の部位に触れないように慎重に押しつけてボルトを付けていきます。

使ってるエアゾール式の液体パッキンはこれです

 

割と均一に濡れてはみ出し量が一定な仕上がりに自己満足(笑)
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オイルパンの取付が終わったらパッキンが乾くまでしばらく放置します。
一定の時間をおいてパッキンが乾燥したらトルコン太郎を接続します。
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最初に抜けたCVTフルードの分を補充してから交換スタート。
1回目を圧送交換したあとでもまだまだ鉄粉なり摩耗粉がフルード内を泳いでいるので2回目まで施工しました。
その様子は以下の動画でどうぞ。

2回目の圧送交換が終わった後、右側のクリーナーモニターが透き通ってるのが見えると思います。
左側が新油です。
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あとはトルコン太郎を切り離し、CVTフルードの量を規定値に合わして作業完了。
試運転しましたが変速がなめらかになったのは肌で感じました。
聞こえる音がミッション固有のもなのか経年劣化によるものかは判断つきませんでしたが、「故障」した時の音ではないように聞こえたのでしばらく乗ってもらうしました。
あとはユーザーさんが期待するうなり音の低減が達成できればOKですね。
この度は当店のご利用ありがとうございました。

スズキのソリオなど リコールのリコール

スズキの普通車(ソリオとか)のエンジン制御プログラムの不具合でアイドリングストップ後の制御に問題があると言うことで先日制御プログラムをバージョンアップするというリコールが発表されウチでも数台施工しました。
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が、そのバージョンアップ(自動車業界ではリプログラミング略してリプロ)プログラムにまたまた不具合があるという失態をやらかしてしまい「リプロのリプロ」状態になってしまいました。
作業的にはスズキ専用の診断機を接続してプログラムを書き直すと言うだけなのですがお客さんにとっては手間が増えたことになりとても残念です。
ということでさっそく2台ほど作業しました。
対象車種はこちらのページから
ソリオ、スイフト、イグニス、クロスビーの改善対策について|スズキ
1台目は前回のリコール作業をした車両でバージョンは0004から0005ですね。
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もう一台は前回のリコール作業を受けてないうちにまた新しいのが来たという手間が1回のある意味ラッキーなお車(笑)
バージョンが0001から0005に上がりました。
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こう言うのを見てると自動車もパソコンの親戚になってきてるのがよくわかります。
機械ものなので不具合となると部品交換、と言う時代を経て今やプログラムの書き換えという作業が普通に行われるわけです。
また書き換えることで現れていた不具合が治ったりするわけですから昭和なおっさんは「すごいな~」と感心します。
スマホでも本体ソフトの書き換えとか言うお知らせが来たりします。
自動車業界でささやかれてるのは、こういうバージョンアップ作業がWi-Fiを使って書き換えが行われる時代がすぐそこまで来てる、ということ。
ナビ画面に「バージョンアップのお知らせ」とか言う文字列が表示され、おうちのガレージや走行中に携帯電話網の電波を使って自動的に書き換えが行われたりするようになるのではないでしょうか?
裏返しに、自動車の走行データーを自動車会社に吸い取られると言うことも普通になるんでしょう。
工事用の建設機械あたりではもう既に世界中で働いてるユンボの稼働状況などは会社に送信され、それを基にメンテナンスの指示が出るとか出ないとか・・・
スマホのデーターなんかどんどん吸い上げられてる時代ですから、個人情報ガー、なんていってられない時代です。
それよりも利便性を優先する社会になってますからね~
この先の自動車の進歩を考えるわくわくしてきますね。

ぽんぽんやさんとのコラボ企画 泉大津クーポン特集

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令和4年2月~3月末までの泉大津商工会議所のクーポン特集参加中です。
今回も大好評の【ぽんぽん屋さんのくるみ餅プレゼント】です。
令和4年2月1日(火)から3月31日(木)まで当店で2500円以上のお取引をしていただいたお客様先着10名様に当店のお向かいにあるぽんぽんやさんのくるみ餅引換券をプレゼントします。
両方のお店を味わっていただけるコラボ企画です。
ぜひぜひご利用下さい。

令和4年営業再開 今年もよろしくお願いします。

今年もスタートしました。
旧年以上にお役に立てるよう精進しますので引き続きごひいき頂きますようお願いします。
SNSでもお知らせしてましたが令和3年の年末から4年にかけて事務所のリニューアルを敢行。
スタートしたらとんでもない作業量になるので長年なかったことにしようと先送りにしてましたがこども達にもせっつかれて重い腰上げて「昭和のゴミ」を一掃することにしました。
取りあえず出せるものは全部出してリセットするところから。
出し終えたときにはこの先の仕事量を考えて萎えてました(笑)
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1月6日に営業再開できるのか??と思いながら机の配置を換えて今度は分別しながら事務所内復旧作業。
頭の中は必要なもの不必要なものの選別で常に100%振り切れ・・・
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やっと運び出したものが減ってきました。
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そしてようやくゴールが見えてきたのが1月5日の22時頃。
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なんとか1月6日、営業再開できました。
そして今年の一番始めのお仕事は年末からの持ち越し。
12月29日に発電機が働いてないどころか内部ショートでバッテリー完全放電のスカイライン。
新年あけてから部品入荷で交換作業。
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リビルトオルタネーター(修理されたリフレッシュ発電機)に交換あとの最終チェック。
リビルト品に交換したあとこれをしなければ作業完了とは言えませんよね。
きれいな発電波形を見てにんまり。
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車が何もしてないときの最低電流(暗電流と言います)をチェック。
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充電器できっちり充電したあとのバッテリー電圧。
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そしてエンジン回転中の発電電圧
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これ以外にも発電中の電流などなど適正値かどうかを確認して完成。
年末から営業再開を待ちわびていたユーザーさんの元へ帰って行きました。
このユーザーさん、12月29日においでになったときに事務所リニューアルのスタートしたてのとんでもない状態の工場の様子を見て帰られたので「新年は道路上で修理かも」と思われてたそうです(笑)
そんなこんなで無事営業再開できましたのでお近くにお越しの節は新しいレイアウトの事務所にてお待ちしております!!