ワゴンRの車検

ワゴンR MH34S 平成25年式 走行約2万㎞
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パンク修理をさせてもらったのがご縁で車検のご入庫頂きました。
当店を選んで頂き誠にありがとうございます。
3回目(7年目)の車検とは言え走行2万㎞ですから、お買い物車、チョイノリ専用車ということでそれに見合った作業チョイスしました。
これぐらいの走行距離のかたは異口同音で「余り乗らないので」とおっしゃります。
しかしこういうケースのお車は我が業界から言うと一番「過酷」なモードで働いてるので距離の割に傷みが早かったりします。
8キロ以内の走行、30分以内の走行、が度重なってのお車が思った以上に傷みます。
なかなかご理解いただけませんが(笑)
というわけで整備費用と安全性と快適性の3つをバランスさせた作業プランで・・・
後のブレーキ点検
スズキのお車は後ブレーキの点検は車軸のカバーを外し、ナットを外してやっとブレーキ内部を見る事ができます。
ナットとカバーは再使用不可なので必然的に交換が必要になります。
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ブレーキドラムと呼ばれる一番外側の錆はホイルとの密着を悪くします。それがいやなのできれいにして最後は防錆塗装でお化粧して黒光りさせます。
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前側のブレーキ
前側の錆は少し多め。凍結防止剤をまいた道路を走られたことがあるのでしょうか??
錆落としは入念に
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ディスクローターと車軸部分のはめ合いも錆びると大変なのでこの機会に隙間を防錆。
次回の作業のための一手間です。
次回もお任せいただけたら作業するのは自分、と言うおまじない効果もあります(笑)
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ブレーキのパッドの残量点検
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スライドピンという部分への給油も行います。
四輪のブレーキ整備が終わったらブレーキフルードの入替。
新しいフルードで古いフルードを押し出して全量新しいフルードにします。
茶色のフルードが作業終わると透明なフルードになります。
本来の色は透明で傷むと茶色くなります。
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タイヤの溝の深さを測定
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エアコンフィルターの交換
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ヘッドライトの向きを点検調整しますが、ヘッドライト表面が日光による劣化と汚れでくもりガラスみたいになっていたのでちょっときれいに。
車検の基準に「明るさ」というのがあるので曇ったヘッドライトでは不合格になったりします。
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そしてエアコンガスの規定量充填サービス。
これから夏を迎えますし、規定量を測ってガスの量を管理できるお店もまだ少ないですし、新車からガス量点検は初めてっぽいのでこの機会に作業しました。
決められたガスの量にしておかないと多すぎても少なすぎてもエアコンの効きが悪くなります。
経年で自然に減るので定期的に補充も必要です。
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作業後のガス圧力の状態は教科書通りの値になりました。
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そしてガスの量は80グラム減っていましたのできっちり規定量に復活
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そして劣化したワイパーゴムも交換
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当社はスズキ車専用のSDT-Ⅱを設置しておりますので車載コンピューターの故障コードやプログラムが新しくなっている場合書き換えが出来ます。
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ナンバープレートのネジが寂しい感じだったので小ぎれいにしておきました。
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こんな感じのご報告です。
泉大津からお越しのMさま
今後ともお付き合いの程よろしくお願いします!!!
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ヤマハ アプリオタイプⅡ ギヤオイル交換

ヤマハ アプリオタイプ2
嫁の普段の足用のバイク。
1997年式ですから製造から20年越え。
幸いなことにヤマハやらホンダの原付はアジア域ではまだまだ現役で、消耗部品も製造廃止と言うことも無く、またコピー品も結構出回ってるので維持管理には何の問題もありません。
自動車の方がいろいろ部品調達が困難なケースがちらほら・・・
走行は5500㎞ほどの2サイクルエンジンのバイク
エンジンオイルは補給するタイプですがギヤオイルは交換が必要。
ちょっと仕事に空き時間が出来たのでギヤオイル交換しとこうかな?と軽い気持ちで作業。
抜いてビックリ。交換して良かった。
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うわっと言う色
右は言わずともわかる新品
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使うオイルは「純正オイル」
と、このあたりはこだわります(自慢)

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ちょっと揺すってみますが金属粉もそれなりに混じってメタリック色
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小排気量車はどうしても常に全力で走るので消耗品は痛みがち。
軽自動車のエンジンオイルやらプラグなんかも普通車に比べたら早い目早い目の交換が必要。
まさに原付にとっても同じ事ですね。
今回まだ5500㎞やし予防整備のつもりで交換しとこ、って思ってスタートしましたが、むしろ「えらいことになってるやん」状態でちょっと反省。
やはりバイクの整備は素人レベルなのを自覚。
これからは早い目に交換します(笑)

アルト ワゴンR MRワゴン セルボ ラジエーターサブタンクの割れ

エンジン冷却水を一旦貯めておく予備のタンクを我々はラジエーターサブタンクと呼びますが、2台ほど続けて登録13年越えのアルトとMRワゴンで割れてるのを発見。
とはいえ全車種で起こってるかというとみんながみんなそうなるわけでもない。
平成15年式のワゴンRは同じ形をしてるんですが割れていない。
走行距離はあまり関係なくMRワゴンは平成19年式で15万㎞超えでしたがアルトも同じ年式で13年間でなんと8000㎞・・
でもひび割れしたのでそのあたりの年式の部品ロットが怪しいのかもしれません。
バッテリー側にステーがあってそこにたんに「刺さる」という構造なのですが、エンジンの振動やら走行時の振動などで硬化したプラスチック本体のタンクが割れるのでしょう。
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平成18年~頃登録されたお車は一度確認した方がいいかもしれませんね。
部品さえ手に入れば自分でも出来ますよ。
この写真のHA24Sのアルトは純正番号 17931-58J01
価格は2500円(税別)

ガレージで助手席側にLLCの垂れた跡があるとか、減ってる冷却水をいくら補充して「Lレベル」まで減ってしまう。けどそこで減るのが止まる、と悩んでる貴方にはぴったりな症状かも。

アプリオ ジョグ90 マイバイクのベアリングやらピストンリング交換

アプリオの姿をしたエンジン&駆動系はジョグ90のマイバイク。
2012年にこのままの姿で仲間入り。
そのまま2種登録できたので便利に乗ってましたが、クラッチスプリングが折れて修理が必要に。
スプリングだけ替えれば良いか、と軽い気持ちでミッションケースを外してクラッチを外そうと回転軸に触ると軸がガタガタ・・・
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ベアリング逝ってるやん _| ̄|○
というわけで残りのベアリングを点検するもみんなそこそこゴロゴロな手触り。
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まあしゃーないかと全部の交換を決めて部品待ち。
部品が揃って組み立ててこの部分はおしまい。
ゴールデンウィークは暦通りの営業してますが、Stay Homeたらなんたらで出かけることもない。
とはいえ我が家はゴールデンウィークを含め国民大移動の時期に出かけたことないのでいつもと変わらぬ連休なのですが・・・
たまたま時間が空いたのでStay Garageで、かなり前から部品だけ入手してたピストンリングの交換も慣行。
やろうやろうと思いながらおっくうになってた交換に重い腰を上げてやっと着手。
普段の仕事プラスアルファで自分の乗り物の手入れは後回しになりがち・・・・
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2サイクルエンジンはナット4個でシリンダーヘッドとシリンダーも外れるのですぐにピストンやコンロッドともご対面できます。
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ニードルベアリングも交換しとこう
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そして本命のピストンリングを2個
ピストンもちょっとかじってるから修正・・
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シリンダーは全く大丈夫
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このバイクを売ってもらった前オーナーが
「BSCというメーカーのヘッドとシリンダーが組み込まれてるのでこのバイクはハイオク運用です」
とおしえてくれていたのを約8年たって初めて確認。
この「BSC]というメーカーはいまはあるんやろか?
とバイクと一緒にもらったヘッドとシリンダーの説明書に書かれてる住所をストリートビューで見てみたら郵便ポストにはBSCとシールは貼ってるけど見た目普通の家(笑)
自宅でシリンダーのポートとかヘッドの研磨してたんやろかと思いをはせる。
ネットで検索しても会社名も商品としても引っかからんから廃業なんかなあ??
刻印が彫ってあった。
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説明書通りにベースガスケット3枚
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ヘッドガスケット2枚を組み合わせて取付
ハイオク入れないとノッキングするらしい・・
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しばらくはリングとシリンダーがなじむまでまったり慣らし運転やなあ。
※ちなみにバイクの関しての作業はあくまでも趣味の範囲であり一般的なバイクの修理はノウハウも部品の入手ルートもないので受け付けておりませんのでご容赦を。

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ホンダ ザッツ ライフ イグニッションコイルの交換

エンジンがガタガタ震えていまにも止まりそうなんです、と駆け込み来店のお客さん。
車は何かなと見せてもらうと ホンダ ザッツ
年式は?? 走行は8万㎞ぐらい。
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ザッツでもライフでもアクティでもバモスでもこの時代のエンジンはほぼ一緒なのでどんな車にも当てはまる症状です。

明らかに3気筒のうちどこかがちゃんと着火してなくて2気筒状態。
エンジンは不安定ながら回ってるのですがこの状態で経験上一番心当たりがあるのはイグニッションコイル。

とはいえ確実に「これ」とは言えないので確定のための診断あれこれ。
圧縮系・燃料系・点火系のエンジン3原則に則って可能性を一つ一つ消していきます。
このあたりのカンは当たると診断は短期間に、外れると苦難の時間がスタート(笑)
幸い第一印象の通りイグニッションコイルの不良と確信を得たので交換。
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確固たる証拠、今風にいうとエビデンス(笑)はつかんでないですがイグニッションコイルが壊れる要因に

「プラグの摩耗」

があります。

経験則でイグニッションコイルが壊れたお車のプラグは概ね消耗してしまってる場合が多いので因果関係は間違いないと思っています。
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なのでよっぽどご予算をいただけない場合、などを除いて3個全部のイグニッションコイルとプラグの同時交換を強くオススメしてます。
このあたりを思い切ってやっておかないと「二度手間」になってしばらくしたらまた不調で立ち往生とか、工賃2回分払い、とかお客さんにとってもデメリットばかりになります。

同時交換をご提案しても「とりあえずわるいところだけにして」と受け入れてもらえない場合は、再修理が発生するかもとかその旨を丁寧にご説明いたしますが、了承を得られない場合は少し寂しいです・・・(全国の自動車整備士の叫び)

イグニッションコイルという部品は純正部品の場合1個あたり1万円オーバーとか割と費用の掛かる部品です。

しかしながら距離を乗ると壊れる消耗部品なのでどうしても安く修理したい人があふれる市場の要求もあり、中国製の安価なコピー品流れ込んできています。
自分の車に使われてるイグニッションコイルが特定できればAmazon等の通販で手に入ります。

ところがこのイグニッションコイル。
コピーするのが難しいのかちゃんとした商品はほぼ見られません。
取り付けたときは良いのですが耐久性がさっぱりで少し乗るとすぐに不良になります。

これも何台もの再修理車を見てきた上でのお話しです。
何もコピー品や純正部品以外の部品がだめと言ってるわけでは無く、純正部品でなくてもちゃんとした部品をチョイスしないといけないなということです。

我々プロでも決して高額な修理を望んでるわけではなく、同じ効果を得られるなら少しでもリーズナブルな修理方法と提案できたら「ええ仕事した」と満足するわけです。
なので純正部品を使わない修理方法を提案したりすることはいくらでもあるわけです。

イグニッションコイルの場合、純正部品で予算が合わない場合せめて国内ブランドの無印良品、的なNGKのイグニッションコイルを提案させてもらってます。
安価なコピー品よりは安心のブランドですし、交換させてもらったお車は車本体が天寿を全うするまで再度のイグニッションコイルの修理は今までなかったです。

こんなデザインの箱に入ってます。
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メーカー自体も全数同時交換を提案してますね(笑)
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同時交換用の3個セットもありますね

プラグもこれを機会にちょっといいプラグを付けてあげると車がより一層元気になって燃費も助かるかも

ちょっと腕に覚えのある方ならホンダのこのあたりのエンジンならすぐにコイルもプラグも外せますからチャレンジしてもいいかもしれません。

というわけでザッツは元気を取り戻してオーナーさんの通勤の足として帰って行きました。
いつまでも調子よく走れると良いですね!

ゴールデンウィーク期間中の営業日程について

ゴールデンウィークのお休みは暦通りで
5月3日(日)~5月6日(水)
です。
5月1日と2日は営業しますが、部品の供給が5月1日(金)に止まるメーカーもあるので、対応できる修理が限られるかもしれません。
世の中がこんな状況ですのでみなさんもまったりとお過ごしください。
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泉大津市マスクプロジェクト

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うちのお店はここ最近話題になった「アサヒノマスク」製造の本家本元、泉大津市 にあります。
泉大津という地名、そして大津毛織という地元を代表する会社の名前も全国に響き渡りました。
良くも悪くも連日マスコミのネット記事なんかで取り上げられてるわけで偶然ではありますが話題性と宣伝という面においては「成功」と言えるのでは無いかと思います。
話題になった結果世間から関心が寄せられその商品の優位性が認められ注文が殺到。
言い方を変えればサクセスストーリーで有りイメージアップに繋がったと。
話題の大津毛織の社長さんとも親交がありお話を聞く機会がそこそこあります。
社長さんはいつも、

製造業の立ち位置が高かった昔は
「これだけいいものをつくってやったんだから買いなさい」
というメーカーのエゴが通った時代。
けれど現在はものがあふれて同じジャンルの商品を比べてみてもいたちごっこ。
(うちに当てはめるなら自動車という商品そのものがいたちごっこ)
そんな時代のヒット商品とは消費者から見た「良いもの」。
売れるものの品質が良いとは限らないけれど売れたものが「良いもの」
メーカーは試行錯誤の上「良いもの」と考えて製造販売するわけですが売れるとは限らない。
消費者目線から売れるものが「良いもの」なんだ。
その商品の開発ストーリー、製造過程、コンセプト、が消費者に伝わり評価してもらえた上で売れるのなら一層完璧。

とおっしゃってました。
今回まさに全く違う方向から開発コンセプト、ストーリー展開、などが「宣伝」されたわけで「ものづくりがいつどんなことで脚光浴びるかわからない素晴らしいお仕事」と思いました。
うちのお店はもちろん製造業ではなくサービス業。
でもこのお話しの「良いもの」はものづくりだけではなく「サービス」にもあてはまるわけで、
お客さんにとって良いサービスとは何やろ
と常に考えてお客さんに喜んでもらえる店作りを怠ってはいけないな~、などなど考えてました。
うちのお店を営んでいく上でもいろいろ教訓を頂いた出来事でした。
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臨時休業のお知らせ

勝手ながら4月11日(土)は臨時休業させて頂きます。
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緊急事態宣言後の営業時間について

大阪府に緊急事態宣言がでましたが当店の営業時間は変更なく通常通り9:30~18:30です。
お休みも変更なく
・日曜・祝日
・年に数回土曜日休み
・だんじりまつり期間中
(お店の前の道路が車両通行止めでご来店して頂く事が出来ません)
です。
ご来店の方々にはマスクを付けて対応させて頂いてますが事情を察しの上ご容赦ください。

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ダイハツ ハイゼットのエアコンフィルター交換

ダイハツのハイゼットカーゴ S321V 平成26年式

エアコンフィルターの交換(今回は新設取付)
我々整備士は遙か昔、エアコンフィルターがこの世に存在しなかったときから車のエアコンとつきあってきてます。
過去のエアコン修理で「風量が足りない」という修理はエアコンを全部分解してエバポレーターと呼ばれる部分を単体にして水洗い。
が定番の修理でもちろん相当な作業量となり費用も工賃としてお客さんに降りかかるという悲しい現実でした。

そういう声を反映してか徐々にエアコンフィルターという商品がいろいろな車に設定され始め、いまでは軽自動車に至るまでほぼ標準装備品となり、定期的の交換することでエアコン内部までほこりなどが入らないようになりました。
そしてエアコンフィルターを定期的に交換することで、エアコン内部が汚れず、詰まることもなく、ちゃんと保守できるようになったのです。
このあたりのハイゼット(トラックもバンも)最初の設計では濾紙式のエアコンフィルターが設定されてなくて取り付けようとしても部品そのものがない、という状態でした。

しかしながらダイハツも世論を受けて開発したのか数年前から専用のエアコンフィルターが部品として設定されたんです。
ハイゼットはエアコンフィルターが付かない、というのが当たり前でしたから発売されたと聞いたときはよかったよかったという感じでした。
お客さんも快適になるしエアコン内部が汚れるのを軽減できて費用も助かるからです。

今回車検で入庫してきたハイゼットは過去の整備歴を見ても多分エアコンフィルターは取り付けられていないと思ったので部品発注。
分解してみたら案の定設置されていなかったので今回取り付けました。
ただ設計上設定されていないエアコンフィルターなのでかんたんには設置できずそれなりの手順が必要です。

グローボックスを外してまずはコントロールユニットのボルト3本外す
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コントロールユニットの配線を逃がしてファンモーターをビス3本緩めて外す
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外すと内部はこんな感じ
内部の内気循環用のプラスチックの網についたほこりはエアブロー
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そしてこれが新しく設定されたフィルター
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これを所定に位置にセット
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あとは来た道を戻って元通りにして作業完了
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コントロールユニットに配線を逃がすのに配線止め2箇所の取り外しとファンモーターのビスを外すのに短いマイナスドライバーが必要です。
そのあたりがちょっと工具と技量が必要かも。

というわけで次の車検まではこのフィルターにがんばってもらって車検ごとに交換していくと快適な車内空間が得られるでしょう。
そして取り付けられてないお車にお乗りの方は今すぐにでも取り付けましょう。
エアコン内部の汚れがたまらないうちに・・・

2023/01/06追記
ハイゼットカーゴのS3##系でも2017年(平成29年)11月以降のハイゼットカーゴはエアコンフィルターは以下の形に変わります。
いわゆる普通のエアコンフィルターになりますね。

 

またハイゼットカーゴは2021年12月にフルモデルチェンジしてS700Vという型式になり、エアコンフィルターは変わってそうです。