2020年6月18日発表ワゴンR スペーシア ラパン MRワゴン ハスラーなどのリコール

スズキからの今回のリコール
まず一つ目は
フロントのサスペンション(足まわり)のスプリングが折れるかも?
というもの。
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スプリングは鉄材料を曲げてスプリングにしますが、鉄なので防錆塗装をしないと錆びます。
とくに凍結防止剤をまく地域の方の足まわりの錆び方はそうじゃない地域の方の想像を遙かに超えるぐらい錆びます。
錆びた上に最後はぼろぼろになって部品が折れたり車体の床が破れたりフレームと言われる骨格部分が朽ち果てたり・・・
そういう状況でスプリングに施されてる防錆塗装に不具合があって最終的にはスプリングが折れる、というのが症状の内容。
なので
対象となってる車輛のスプリングを対策されたものに交換しますよ、
というのがリコール内容。
対象車種はおおよそ
ワゴンR、スペーシア、アルト ラパン、MRワゴンあたりの平成25年から27年あたりのお車
メーカの詳しいページはここ ↓

ワゴンR、スペーシア、アルト ラパン、MRワゴンのリコールについて|スズキ

スズキ株式会社は、ワゴンR、スペーシア、アルト ラパン、MRワゴンについて、下記のリコールを国土交通省に届け出いたしました。ご愛用の皆さまには、大変ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。 …


同時に発表されたもう一つリコールは
エンジンのクランクプーリーを締め付けてるボルトの形状にまずいのがあって緩んでるかも?
というもの。
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ネジというのは太さであったり長さであったり目的に応じていろいろ設計されて、これまた無駄がないようにサイズが決められています。
ネジの材質もいろいろ検討されて使用されています。
締め付ける力もきっちりと決められています。
けれどもいろんな要素の選択ミスをおかすと折れたり緩んだりしてしまうデリケートな面も持ち合わせています。
今回のケースは
ネジ山の形状の不具合があってちゃんと締め付けていても緩んでしまうかも?
という内容です。
リコール発表資料では344台見つかったとか。。
この部分が緩むともちろん走行不能になりますし、緩んだら結構あと処理が大変で大がかりな修理に繋がってしまいますので、我々も修理の都合で外す事があっても最後の締付には気を遣う部分です。
対象車種は
アルト、ワゴンR、MRワゴン、スペーシア、ハスラーの平成24年から27年ぐらいのお車
メーカーの詳しいページはここ ↓

アルト、ワゴンR、MRワゴン、スペーシア、ハスラーのリコールについて|スズキ

スズキ株式会社は、アルト、ワゴンR、MRワゴン、スペーシア、ハスラーについて、下記のリコールを国土交通省に届け出いたしました。ご愛用の皆さまには、大変ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。 …


どちらも愛車の【車体番号】がわかれば対象車かどうかご自分で調べられます。
車検証に車体番号は記載されています。
検索システムもあります。
リコール・改善対策・サービスキャンペーン 対象車両検索
また対象車になっておればスズキから順次案内が届くでしょう。
最近のリコールはほんとに「コストダウンのやり過ぎ」が原因なのが多すぎて悲しいです。
耐久性のある素晴らしい日本車はなりを潜めてしまったんでしょうか?
こういう仕事をしてるのでメーカー側の立場もわからんではないですが、何かしら寂しい気持ちです。
設計上想定できない範囲のことも、市販してみてわかった、ということも多々有るとは思います。
楽しく安心安全に乗れる自動車がこの世にあふれることを願ってます。

アルト ワゴンR MRワゴン セルボ ラジエーターサブタンクの割れ

エンジン冷却水を一旦貯めておく予備のタンクを我々はラジエーターサブタンクと呼びますが、2台ほど続けて登録13年越えのアルトとMRワゴンで割れてるのを発見。
とはいえ全車種で起こってるかというとみんながみんなそうなるわけでもない。
平成15年式のワゴンRは同じ形をしてるんですが割れていない。
走行距離はあまり関係なくMRワゴンは平成19年式で15万㎞超えでしたがアルトも同じ年式で13年間でなんと8000㎞・・
でもひび割れしたのでそのあたりの年式の部品ロットが怪しいのかもしれません。
バッテリー側にステーがあってそこにたんに「刺さる」という構造なのですが、エンジンの振動やら走行時の振動などで硬化したプラスチック本体のタンクが割れるのでしょう。
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平成18年~頃登録されたお車は一度確認した方がいいかもしれませんね。
部品さえ手に入れば自分でも出来ますよ。
この写真のHA24Sのアルトは純正番号 17931-58J01
価格は2500円(税別)

ガレージで助手席側にLLCの垂れた跡があるとか、減ってる冷却水をいくら補充して「Lレベル」まで減ってしまう。けどそこで減るのが止まる、と悩んでる貴方にはぴったりな症状かも。

スズキ スペーシア ハスラー ワゴンR ISGベルト交換 オルタネーターベルト交換手順

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Sエネチャージと呼ばれるスズキの燃費改善システムは、発進時や加速時にISGと呼ばれる発電機とモーターを兼ね備えたものでベルトを介してエンジンを補助します。
ISG(モーター機能付き発電機)
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リチウムイオン補助バッテリー
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電動自転車に乗ったことがある人ならわかりますが、電動自転車も常にモーターで走ってるわけでなく、発進時、加速時など力が必要なときだけモーターで補助してくれますよね。
つまりはあれを自動車ででもやってるんです。
モーターを補助にエンジンを助けるのでこれもハイブリッドのひとつの方式なのでスズキの場合これを「マイルドハイブリッド」と呼びます。
ニッサンのセレナも一部車種は同じ方式をとっています。
発電機をモーターのように使って走るための力を伝えるのですから、今までの補機類のベルトよりも力を伝える必要があり、ベルト自体の強度もベルトの張力を維持するのにいろいろ工夫があります。
裏返すと修理するには大変・・・
ということです(笑)
というわけでISGベルトの交換をします。
エンジンサイドカバーを外します。
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エアコン側のベルトは調整機構のないストレッチベルトなので外すときは切断するか専用工具で外します。
この写真の白い工具が「外すための専用工具」です。
高いものでもないのでスズキの部品ルートを通じて注文するといいでしょう。
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ISGベルトの張力を維持してるテンショナーを緩める専用工具です
これがないとテンショナーを壊す恐れがあるので揃えてありました。
(結構な投資)
テンショナー部分に六角形のいかにもメガネレンチが掛かりそうな部分がありますが、実際そこにレンチをかけると折れてしまうそうです。
折れてしまったらこれはまたテンショナー交換とか大変なことになるので工具は揃えておくほうが良さそうです。
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当店はハスコー社製の工具を使っていますがリーズナブルなストレート社製工具もあります。

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まずは白い工具を使ってエアコンベルトを外します。
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次が本命作業でテンショナーを緩めるための工具を取り付け、ISGベルトを外します。
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外れました。
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新旧のベルトです。
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新旧で部品番号が変わってました。
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外してじっくり点検しました。
すると2箇所ほど亀裂が見つかりました。
距離にすると4万㎞ですが・・
噂には聞いていましたがISGベルトは日頃からとてもよく働いているので消耗が激しいとのことが実感できました。
一箇所亀裂が入ると加速度的に痛んでいきなり破断してしまうのでISGベルトはしっかり点検、早い目の交換が必要ですね。
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新しいベルトを着けるために来た道を折り返します。
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エアコンベルトを取り付けるためには黒い方の専用工具を使って取り付けます。
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エアコンベルトの張力は取り付けた時点で一定に保たれるためのストレッチベルトなので測る必要は無いのですが自分の知識のために音波張力計で規定値内に入ってるか測っておきます。
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ISGベルトの専用工具を外して交換は完了です。
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専用工具(SSTともいいます)は手元に有るとほんとに良い働きをしてくれます。
短時間できれいにそして確実に作業が出来るのでとても重宝します、がそれには投資が必要です。
全ての職業で言えることなんでしょうけど良い仕事をするには良い工具ですね。
というわけでスペーシアはこれ以外のもろもろの車検作業を終えユーザーさんの元へ帰って行きました。
そしてまた通勤の足としてしっかり働いてくれるでしょう。

595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
TEL 0725-32-1741
ホームページはこちら

エブリイ エアコンが冷えない

お盆明けの本日から営業再開させて頂きました。
とはいえ明日は日曜日でまたお休みですね・・
お盆中は当店のお客さんには事故の発生はなかったみたいで平和にスタート、と思いきやエアコンが冷えないコールが立て続けに・・・
ことしは5~6月にはあまり修理依頼は無かったのですがお盆休み明けにやってきましたこのエアコン故障ウェーブ。
このエブリイの前にワゴンRが入庫してまして、そちらはエアコンコンプレッサーの焼き付きというお値段高めの診断。
現在修理されるか乗り換えるかのご検討中です。
そしてその後がこのお車。
本日連続入庫です。
スズキ エブリイ DA64W 平成22年式 走行距離約85000㎞
エアコンの風が生ぬるくて暑くて乗ってられないということで緊急入庫です。
同じ形式のエブリイを以前当店でエアコン修理をした事がある方のご紹介でおいでになりました。
まず症状がどの程度なのか自分の目と耳と肌感覚でお車に乗って確認。
・エアコンの風は出てる(風量は重要)
・コンプレッサーはちゃんと動作してる
・オートエアコンの動作は大丈夫っぽい。
でもぬるい・・・
エブリイのしかもこの形式のオートエアコン車は「エアミックスドア」という温風と冷風の比率を変える装置が電動モーターによる制御で、エアコンコンピューターから指示を受けて電気的に比率を変えます。
そのモーターの取り付けねじがどういうわけか緩んでモーターが浮き上がってミックスドアの軸が空回りするんです。
前回修理させて頂いたご紹介者のエブリイも同じでした。
DA64エブリイのオートエアコン車はこのネジ部分の増し締めは定番整備かもしれません。
というわけで上記の診断結果から一番最初にモーターの取付を確認。
足踏み駐車ブレーキのレバーの横にあります。
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そしたらやはり取付の部分から浮いてしまっておりぐらぐらでした。
緩むネジは丸印のネジ
場合によっては脱落して足元に転がってるケースも有りです。
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ここを軸に合わせてセットしてしっかり締め付けると無事冷風と温風の切替が出来るようになりました。
けれどやっぱりパンチがない、ということで今度はエアコンフィルター点検
しっかり(?)詰まってましたので交換。
そして仕上げにエアコンガス規定量充填
ちまたではエアコンガスリフレッシュとかエアコンがクリーニングとか宣伝してますが当店の呼び名は「エアコンガス規定量充填サービス」。
エアコンガスは重量できっちり管理しないと多すぎても少なすぎても効きが悪くなるんですよ。
当店では重量管理できる”エコマックスジュニア”というマシンを設置してるので自動車メーカーが設計した通りの規定量にきっちりガスを充填できます。
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これできっちりガス量まで合わして整備完了です。
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規定量340グラムのところ240グラムしか残っていませんでしたので100グラム足して340グラムきっちりに充填しました。
おいでになった時と帰るときの車内の気温の激変にお客様は歓喜の声をあげながら(笑)お帰りになられました。
これだけ喜んで頂くと仕事冥利に尽きます。
今回のケースはエアコンシステム(冷やすというシステム)の故障ではなく空気の流れを制御する部分に不具合があったわけです。
この場合部品の交換というのはエアコンフィルターと減ったガスの充填作業が主な内容になりましたので2万円でおつりが来ました。
ひとことで「エアコンが冷えない」というだけではなかなか原因が多義に渡ってしまい現車確認させて頂かないと原因はつかめません。
もしこれがガソリンスタンドや量販店などで診断していたら例の「取りあえずエアコンガス入れてみましょうか?」という流れになりかねません。
そうすれば「ガスを入れすぎで冷えない」となり誤診断ということで大変です。
エアコンが冷えない、という方は当店に限らず、お近くの修理工場に於いても電話ではなく勇気を出してしっかり足を運んで現車確認&相談してくださいね。
きっとその方が早く確実に原因がつかめます。
暑いのを我慢してたらもったいないですよ!

スペーシアのリコール作業など

スズキの一部車種でリコールが発表されましたが、結構大規模な台数だったので交換するべく部品がなかなか入荷して来ませんでした。
が、やっと順番が回ってきたので作業しました。
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このスペーシアのリコール部位は
1,ウォータポンプなどを駆動してるベルトの強度不足
2,リチウムイオン電池を利用したサブバッテリーの不良の2点。



今付いてるベルトを外して対策されて強度の上がったベルトを取付
対策されたベルトは部品番号の末尾にRX0という識別番号が追加されています。
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最近はベルト交換の時、音波張力計、というタイプのテスターを使います。
今までであれば10㎏の力で押したときのたわみが5~10ミリとか言う基準である程度作業者のカンに頼る比率が高くて、整備内容にばらつきが発生してましたが、これを使うと「数値」でベルトの貼る力が測れるのでばらつきがなくなり、なおかつ作業する側も「これくらいかな?」という曖昧な仕上がりで不安にならずに自信を持って作業できるのでとても重宝してます。
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スペーシアやワゴンRの場合サブのリチウムイオン電池は助手席の下側にある小物入れのそのまた下にあります。
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サブバッテリーとはいえ制御基板も組み付けられたひとつの箱です。
スズキの「エネチャージ」をつかさどる大事な部品です。
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新しい対策されたバッテリーと交換
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あとはリコール扱いではないのですが、前側のサスペンションにガタがあるので同時作業。
http://www.suzuki.co.jp/about/recall/2015/0729c/index.html
これは発生対応という扱いで、不具合が出たら対応します、と言うものでリコールよりは重要度軽め。

で、発生してた(笑)ので当該部品を交換。
サスペンションを車両から外して、一番上の摩耗したゴムを対策されて減りにくくなったゴムに交換します。
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新しいゴム取り付け完了
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これを左右やって車両に戻して、足まわりを外したらタイヤの向きや傾きが微妙にずれるのできっちり確認して完成。
こうしてスペーシアはお客さんの通勤のお供として働くために帰って行きましたとさ・・・。

ワゴンRの車検 なにやら異物が・・・

ワゴンR MH34S 平成26年式 走行約9万㎞
2回目の車検ですがお仕事で乗っておられるのでそこそこ走ってます。
とはいえまだ5年目となれば故障レベルの作業はなく、主に消耗品の手入れが主体です。
フロントブレーキパッド、エアエレメント、ブレーキフルード、エアコンフィルター、ワイパーゴム、エンジンオイル&フィルター、タイヤ2本など



そして点火プラグ
このお車は中心電極も接地電極も白金チップの付いた通称「両白金タイプ」のプラグを使っていますが、軽自動車であれば通常回転数が普通車とは違うので消耗は早まります。
両白金プラグは10万㎞無交換というのは普通車のことで、軽自動車であれば6万㎞超えたらもう交換してもいいかも、というレベルです。
プラグを外すにはエアクリーナーケースの分解はお決まりの儀式
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これを外さないとイグニッションコイルとは面会できません。
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そしてお疲れさんのプラグ。
消耗しにくいとは言えそこは軽自動車のプラグ。
過酷に働いてますからほぼ寿命でした。
むしろもうちょっと早くに変えといた方が良かったかも、というレベル。
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新人さんとご対面
シュッとしてますね(笑)
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プラグも交換が終わり、あとはスロットルバルブのカーボン汚れを清掃しようとインタークーラーを分解すべく外気導入口を外すと おや~?
なんじゃこれは??
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偶然のなせる技ですね~
どこからか飛び込んだ不織布でできた物質&枯れ葉。
みごとにインタークーラーの冷却フィンを全て塞いでました。
走行中にわざと入れようと思っても入りませんよ。
こんな異物があってインタークーラーに外気が当たらないとエンジンの力が減りますから見つかって良かった。
あと、このお車はウォーターポンプなどを駆動するベルトの強度が足りないというリコールと、パワーステアリングをのコントロールするコンピューターのプログラムの書き換え、とのリコールが重なってましたので同時に作業。
とくにプログラムの書き換えはスズキ専用の診断機が必要です。
当店は診断機完備なのでディーラーにお願いせずともこちらで作業可能。
0000から0002へ書き換え
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車検時には税金やら自賠責保険料など整備代以外の費用も合算になりますので、車検時にまとめて消耗品を交換すると、高額な費用が掛かったような錯覚に陥ります。
車検は検査と整備に分かれています。
人間で言うと運転免許更新時の
適性検査&更新費用

病気やケガで必要な治療費
と考えて頂ければ結構か、と。
運転免許の有効期間を延ばす手続きと体の不具合を治す治療費とは別物です。
痛いところや具合の悪いところがあればその都度お医者さんへ行きますよね。
免許の更新は視力やら聴力など一定の基準を満たせば3~5年の有効期間が延びます。
自動車の場合も全く一緒なんです。
検査を受けるとき一定のルールに合致する状態であれば車検証の有効期間が2年(商用車は1年)もらえるわけですよ。
でもルールに定義されてない故障箇所があっても俗にいう「検査には関係ない部分」ということで後回しも可能です。
検査と整備は連動してるようで連動していない部分もあります。
「車検はいくら掛かります?」は即答できる部分とできない部分があるのです。
整備しなければいけない箇所の優先順というものも存在します。
上記の全てを含めたご相談にいつでも乗りますからどうぞご利用ください!!

ワゴンR Dレンジに入れても走らない

MH21S 平成17年式 走行19万㎞
朝出勤時はギクシャクしながらも走ったけど仕事終わりに乗ろうとしたらエンジンは掛かるけど、Dレンジ入れてもRレンジ入れてもうんともすんとも動かなくなった、ということでレッカーにて入庫。
仕事も終わっていたので預かるだけ預かって代車に乗ってもらい年越し決定。
その時に「もうそろそろ乗り換えですよね」とお客さん。
「もう天寿は全うしたと思いますよ」と当方。
というわけで新車に乗り換えることに決定でスズキのスペーシアにお乗り換えが決まりました。
預かったワゴンRは廃車決定になりましたが、よくよく見ると以前交換したウォーターポンプ以外の部分からも水漏れ発見。
ますますこれは乗り換えて良かったよな~と思いつつ、動かない車は例え軽自動車としても構内移動やら外部のガレージに移動するのも人力・・・
工場の一角を占領されても困るのでさてどうしたものか?と思案してました。
新年あけてワゴンRをしげしげ眺めてたら、そのときふと整備の神様から「ATフルードのストレーナー詰まってない?」とお告げが。
おお!それはあるかも
とオイルパンをめくってみました。
中はドロドロかなと?と思ってましたが見た目そんなに摩耗粉も残ってない。
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そしてストレーナーを外してみたら予想通り
詰まってました
向こう側が全然見えない。
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詰まったことでポンプがフルードを吸えずに油圧が発生しなくなったためATミッションの反応がなくなったんですね。
もしこれが故障として復活させるのならストレーナーを交換してフルードも全部入れ替えして,てな作業ですが
修理とまでもいかない程度にストレーナーを清掃。
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あと本来であればオイルパンは元に付いていたガスケットをきれいに清掃して、きっちり新しい液体ガスケットを塗って取り付けるところですが動けばいいので適当にガスケット塗ってそのままドッキング。
フルードも抜けた分をそのまま入れてエンジン始動、Dレンジ投入。
動きました(笑)
解体屋さんにドナドナされていくまでのわずかな時間ですが自走可能になったので車の移動が楽ちんになりました。
そんなこんなで2019年も二葉モータースをよろしくお願いします。

スズキ ワゴンR アルト セルボ あたりのエンジンマウント交換

セルボ HG21S 平成19年 走行約4万㎞
自動車のエンジンはゴムのクッションを介して車体と接合されています。
これはエンジンは始動中、結構な振動が発生しているので直接車体に付けたら音やら振動やらが運転してる人に伝わってそれはそれは不快なものなんです。
このクッションのことは普通は「エンジンマウント」とか「エンジンマウンティング」とか表現します。
省略して我々は単に「マウント」と表現したりします。
エンジンマウントもあればミッションマウントもありますし車によればポンプマウントもあります。
どれをとっても重要なのは「ゴムで支える」と言うことです。
・振動をゴムを挟むことでまわりに伝えないようにする。
・対象物がブラブラ動いてはいけない
伝えないようにするにはゴムは柔らかい方がいい、けれどブラブラしないようにするにはゴムは堅い方がいい。
この相反する働きをゴムの性質、形状、支える位置、など知恵のだしまくりで車は成り立っています。
そして妥協点を見つけ出して世の中に出荷されているのです。
ゴムは経年劣化します。
つまりは時間で堅さなどが変化していくので新車の時は設計通りだった「振動を打ち消しエンジンはしっかり支える」働きにずれが生じてきます。
そうなると
・信号待ちでDレンジで止まってると振動が伝わってくる
・加速時にエンジン音が大きく聞こえる
・アクセル離して減速したら振動する
・シフトをRに入れたら振動する
などなどエンジンの角度が変化したときに不快な症状が出てきます。
なので10年もたてば一度くらいは「マウント」を交換してあげるのが快適なカーライフをすごす一つの方法なんです。
ただ振動してても気付いてないお客様が多数なのも事実です・・・・
残念(笑)
というわけで不快感を感じるとのご相談があったので「確実になくなります」とのお話しでゴーサインを頂いたのでマウントを交換しました。
車体にエンジンがのっかって支えてる部品を外すわけですからそのままではエンジン落ちます、ので外す前には何らかの方法で支えます。
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そしてまずはエンジンの後側のマウント
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新旧そろい踏み。
あまり見た目は変化無し。
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エンジンの助手席側のマウント。
作業の都合上バッテリーを一旦外します。
復旧後のいろんな電装関係の初期化がめんどくさいのでバックアップは忘れずにします。
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新旧そろい踏み
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比べてみますがこのお車の場合見た目はあんまりわからない。
けれどゴムは風化してかなり堅くなっていました。
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そして新しいマウントは所定の位置へ
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セルボは3箇所のマウントで車体に取り付けられているので最後に運転席側のマウント
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同じく新旧
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見た目はゴムが長年の荷重により偏ってるのはわかりました。
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そして全てを元通り。
エンジンかけた瞬間に
振動がなく「お~静かになった」とすぐにわかります。
走ってみて「エンジンの音が減った」
信号待ちであの嫌な「ブルブル振動」が消滅
加速してみたら「アクセルの対する車の反応が良い」
とお客様も大満足。
現在のお車の故障の原因や不快な症状の原因、液体関係のお漏らし症状、などはだいたい「ゴムの劣化」によることが多いです。
もっと身近のものではタイヤとかワイパーのゴムとか。
逆にそのあたりを予防整備していけば新車のフィーリングが甦り、維持できて、お車に対する愛情も復活しますよ。
もちろんそれに対する費用は発生しますが何度も乗り換えることができる人は別にして、自分も含めてできるだけ快適に末永く愛車を維持したいものです。

MRワゴン ヘッドライト本体交換

ヘッドライトの表面の材質がガラスからポリカーボネートというプラスチックに変わってから白く濁ったり黄色に変色したり・・・
紫外線による劣化なので青空駐車&会社の駐車場でも炎天下、というお車は短期間で症状が現れてしまいます。
意外に一般の方はそれが日光によるものだとはご存じないようです。
単に「車が古くなってきた」というのが理由だと思われてるんですよね。
「お日様に当たらないようにしてたらいつまでもきれいですよ」
と説明するとびっくりするんです。
では劣化したヘッドライトを復活させることができるのか?



ちまたではいろいろ復活させるケミカルグッズやら物理的に削ってその後をコーティングしたりクリアー塗料で塗ってみたり、とそれこそ「我こそが最高の方法です」と売り出してます。
たしかにどれをとってもそれなりに効果がありヘッドライト本体を交換するよりはコストを抑えてそれなりに復活させることはできます。
自分でもいろんな方法を試して「よし輝いた!」と満足してますよ。
でもやはり
新品のヘッドライトに交換
に勝る方法はない、と断言しておきます(笑)
ご予算が許すのであればやはりこれしかないでしょう。
決断なされたお車がここに。
どうしても夜間走行が辛いということでヘッドライト交換しました。
交換にはそれなりの手順が必要です。
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古いヘッドライト
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そして新品の箱を開けたときの感動&このどんな手法を使っても得られない輝き
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ヘッドライト完全復活!!
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ユーザーさんが完成したお車を迎えに来られたときは既に日が暮れていました。
そしてご自分でお乗りになってヘッドライトオン!
「これでないと」
との感想を残され愛車と共にお帰りになられました。
自分の車も交換したい・・・

日産モコ(スズキMRワゴン) ラジエーターのアッパータンク割れ

日産モコ 平成20年 走行距離15万㎞ スズキのMRワゴンのOEM車ですね。
メーターの中にいろいろ警告灯がありますが、基本的に「赤色」が点灯するとそれは「もう走ってはいけない」と思って頂けると大事に至らずに済むケースが多いです。
お客さんに「赤は走ってはいけません、信号機と同じです」と説明してます。
今回の冷却水の警告灯はエンジンがオーバーヒートしてます、という表示。
もう走っては駄目なのでレッカー屋さんにて入庫してくださいとお願いしました。
というわけで診断開始です。
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オーバーヒートするのは「冷却水が足らない」のがおおよその原因ですからそのあたりからチェック。
来た時点でラジエーター内、冷却水サブタンクはなにも残ってません。
間違いなくどこからか漏れてると判断して加圧器をセット。
圧力を上げると・・・

原因はここでしたね。
付属品をいろいろ外して修理開始です。
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オーバーヒートするとサーモスタットという冷却水の通路を切り替えるバルブが不具合を起こす恐れがあるのでだいたい同時交換します。
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そして本命のラジエーター本体
モコ(MRワゴン)は上からでなく下から外す、という情報を見つけていたのでちょっと助かりました。
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このお車はサーモスタットといってもバルブだけでなくケースも一体です。
ちょっとコスト多め。
ただケースがプラスチックできてるので同時に交換しておく方が後日割れたりしたときに二度手間になるのでオススメです!
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新しいラジエーターが来たので冷却ファンを移設します。
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冷却水のサブタンクもまさかの劣化によるひび割れ発見。
見つかって良かったです。
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新しいラジエーターを車両に取付。
毎度言いますがこのときの隙間を埋めるスポンジは絶対全数交換ですよ。
エアコンの効きが全然変わりますので。
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メインのホースももちろん全数交換しましょう。
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そして冷却系統のエアを抜きつつ、診断機で水温を観察、慎重に水温を上げていきます。
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そこ水温が上がるのを待ちながら、整備士の性でついつい周りを見ます自動目視点検(笑)
そしたらタイヤにビスが・・・・
漏れてないか専用液をかけて見ると・・・アウトでしたのでパンク修理追加
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そしてその横に目をやると「ドライブシャフト外側ブーツの破断」を発見。
リフトに上がってるので後ろのタイヤを回してベアリングのガタを点検。
残念なことに全部カンが当たりました・・・
ユーザーさんに経過を説明。
「まだまだ乗りたいので気になるところは全部修理してください」とのご要望でしたので追加整備です。
ドライブシャフト外側のブーツ。
コスト重視で分割式ブーツをチョイス。
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ベアリングを交換
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来た道を戻ってプレスでベアリングを圧入
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10年10万㎞は自動車の生命のひとつの節目になりますのでいろいろ消耗品が寿命を迎えます。
その時にユーザーさんの愛情があれば試練を乗り越えさせてもらってそのお車は調子よく走れるわけです。
毎回毎回同じようなケースばかりではありませんがその時々にユーザーさんの思いと我々整備する側の思いのマッチしたところへ効率よくコストをかけて最大限の効果を得られるよう毎日が修練ですね~
こうしてモコはひとつのおおきな試練を乗り越え、修理完了を待ちわびるユーザーさんのところへ戻っていきました。
ユーザーさんの通勤の足となってしっかり働いてね!