ワゴンR コンプレッサーが早く切れてエアコンが効きにくい

当ブログのアクセスログを見たりしますとこの季節は「エアコンが効かない」みたいなキーワードでご訪問頂くことが増えます。
涼しい間は気付かずに、気温が25度あたりになってくると
「A/C」ボタンを押してみる→効かない→インターネットで調べる、
と言うことになるんでしょうね。
ほとんどのエアコン修理の場合、「エアコンが効かない」の故障。
つまりは、全く働いていない、と言う場合がほとんど。
電気系、ガス配管系、機械系、と原因は多義に渡りますがまさにオンオフの故障が多いです。
それらは原因を突き止めて修理すればまた元通りになりますので方法は見つかりやすいです。
難しいのは動いてるけど調子悪い、と言うケース。
エアコンの場合これが結構あります。
効いてるけどパンチがない
朝晩は冷えるけど日中効かない
炎天下で効かない
など「能力不足」というのが診断にも時間が掛かるんです。

このワゴンR MC22S 平成15年 走行10万キロ。
まさにそんな症状。
効いてることは効いてるけどなんかぬるい・・・
というわけで診断。
エアコンガス圧、電気系、エアコンフィルターのつまり、などなど調べてとりあえずOK。
全体的な感覚を考えると
「冷えてないうちにサーモスタットが効いてコンプレッサーが止まる」
という感じ。
となると冷えた空気を計測してる温度センサーが怪しいと言うことで点検。
温度センサーは気温を電圧に変換してコントロールアンプに送る働きをしています。
その電圧を計測。
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ここにある温度センサーの接続コネクターにテスターを差し込んで電圧を測定。
だいたい2.4ボルトあたりでコンプレッサーが切れる。
吹き出し温度は14度くらい。
できれば10度くらいまで踏ん張って欲しいなあ、などと思ってしばらく電圧と吹き出し温度を見てると、明らかにさっきよりは冷えてる。
あれ?、よく冷えてるよな?なんで?
と思ったときに以前他の自動車修理屋さんのブログの記事を思い出しました。
スズキだけでなくそこそこの年式の車の温度センサーは経年劣化で特性がずれてくるので抵抗値を変えてやれば補正できるという記事です。
ひょっとしてテスターが補正する働きをしてるのか?
と気付いて、テスターの抵抗値を他のテスターで測ってみました。
すると10KΩ。
その記事も10~15KΩの抵抗を差し替えて調整してました。
これや!!、と思い抵抗を入手。
昔は日本橋のでんでんタウンに一本ずつ購入に行きましたが、抵抗一本で電車やガソリン代はもったいない。
今はやっぱり通販やで、と購入。
買いました600本セット!!(笑)
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20本ずつ30種類。
でもこれで2000円。
一本買いに行く経費と一緒でした・・・
その中から吹き出し口の温度を見ながら適当な抵抗を探します。
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コネクターにさして試運転。
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吹き出し温度は12度まで下がってもコンプレッサーは切れません。
今のところ12KΩを使っています。
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偶然テスターが疑似抵抗になったことと、思い出した記事とで冷えが戻ってきました。
もう少し気温が上がってきたら再度抵抗の差し替えにチャレンジして適正値を極めたいと思います。

 

<追記>

結局このワゴンRの本来の故障原因は配管のつまりでした。

こちらの記事へどうぞ ↓ ↓ ↓


リキッドタンクが壊れた

その乾燥剤が来てはいけない配管の中に見えてます。 (゜◇゜)ガーン・・・・ ということは・・・


また他のワゴンRでは電磁クラッチが原因でコンプレッサーが切れてエアコンが効かないケースもありましたその記事はこちら ↓ ↓


しばらくアイドリングしたらコンプレッサーが切れてエアコンが効かなくなる

ワゴンR MH23S 平成21年 距離9万 車検で入庫ですが、気になるところはないですか? との問診に 10分ほどエアコンかけたまま停車してたら冷気がなくなりぬるくなってくる とのお申し出。


※ 2022/05/22 追記
ガスの規定量充填を純度の高いガスで行えるスナップオン社製カーエアコンサービスステーションDUALPROという整備機器を導入しました。
こちらへどうぞ

595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
TEL 0725-32-1741
ホームページはこちら

ワゴンRの塗装磨きでリフレッシュ

お客さんが乗り換えるので手放したワゴンRを当店で買い取らしてもらい、消耗品などリセットして、「代車用」として生き返らせました。
正直、外装も、エンジンまわりもこてんぱんでした。
さっと車検だけして乗れる状態ではなかったですが、仕事終わりの時間を使ってこつこつ生き返らせました。
車はこのレベルで走ってもらわないと、という自分のこだわりがあるので、たとえ代車用と言えどもどうしても完全復活を目指してしまいます。
自分の満足レベルに達するまで止めどもなく手を入れてしまう自分を「誰か止めて」と思うこともしばしば。
車としての機能性は完全復活しましたから、あとは外装。
凹んでいたところも塗装がはげていたところもなんとかきれいにして後は最後の「塗装磨き」。
まあしかしこれが時間と手間がとんでもなくかかりますが、かけた分だけきれいになり、またそれが長持ちするのでついつい凝ってしまいます。
けれども世の中には塗装磨きを生業としておられる方も居るので、この仕事量を思うと尊敬します。
普段しないのでポリッシャーを持ってる手がプルプルしてきますし、回転が止まっても長時間バイクに乗った後のように手がジンジン・・・
この方面は全くの素人です・・・
というわけで二晩ほどかかってやっと完成。
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まあ素人としてはがんばったと言うことで、「これぐらいにしといたろ!」(笑)
磨いた後は最後のコート剤を塗りますが、今回は初めての試みでスーパーピカピカレインというのを使ってみました。
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詳細な商品説明はこちらへ

軽自動車用で容器はこれくらい。
この量を思いっきり塗り延ばします。
最初はどうなるかと思いましたが、普通に行けました。
軽のワンボックスでぎりぎりかな?という感じでした。
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まあしかしきれいに光ります。
黒の車のなので余計にわかるのかもしれませんがほんとにピカピカ。
とりあえず買いでしょうね
耐久性などは実験開始ですから、いいも悪いもこれからです。
楽天なんかに売ってますがメーカー直販サイトでも購入できます。
チャレンジしてみたい方は以下のバナーからどうぞ。


PC24 フロントハブベアリング交換

先日、ブログを見ていただいて尼崎から来店。
オイル漏れを修理させていただいたセレナがユーザー自らフロントハブベアリングのガタを発見。
今度はその部分の修理依頼を受けました。
再度のご利用ありがとうございます!
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普通はベアリングの故障の場合、音が出てくる方が先なのですが、今回は音はせずにガタつきが先ということで、珍しいケースです。
まあ音がしようがしまいがベアリング、それも前タイヤの付け根のフロントハブベアリングですから、そこのガタがあると言うことは車の直進性も損なわれますのでまずいです。
ハンドル切ってないのに前タイヤが数ミリとはいえ違う方向を向いてしまいます。
というわけで修理開始。
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ココでブレーキパッド外そうと思ったら、取付方が変。
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この部分はこうじゃなくて
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こう付きます
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あとでオーナーさんから聞くとご自分で交換されたとのこと。
どこかの整備士がやってたらえらいことです。
ある意味セーフ(笑)
さてブレーキパッドが外れたら次はローター。
ここから錆との戦いが始まります。
完全の固着・・・・
とりあえずプロ用「超浸透潤滑剤」の登場!
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しばらく放置後「秘密の一撃」
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でもそう簡単にはいかず四苦八苦。
このローター、右側にある固着時用のサービスホールが左にはない。
普通は左右対称なのになあ・・・と謎がひとつ。
最終的には何かしらの方法で0.5ミリでも動かせば錆での固着は外れるので地道に処理。
やっとの事で外れたー!!
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この時点で既に疲れた(笑)
外したローターを観察。
錆で実際ブレーキ路して払いてる面積が減ってしまってます。
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パッド自体崩れてきてます・・・
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ローターとブレーキパッド見て、ローター研磨、ブレーキパッドの交換が必要、と判断。
オーナーさんに状況を報告し整備許可を得ました。
さて次はホイルを取り付ける部分を分解。
これはもうはっきり言って「力と衝撃」でしか外せません。
スライディングハンマーと言われる工具必須。
そのための土台を取り付けるところから。
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取り付けたら、引っ張る!とにかくガツンと引っ張る。
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抜けました。
でも予想してたとおり中のベアリングの一部が一緒に外れてきました。
このあたりの想定内とはいえこれをどう外すかが問題。
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整備マニュアルには「部品図を参考に一緒に抜けたベアリングインナーレースを分解」としか書いてない。
たった一行ですがこれから新たなる知恵と力の合わせ技が必要。
外すために汎用のベアリングプーラーを利用。
本来はこの部分に使うためのものではないのですがあるものは全部使います。
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潤滑剤+工具+知恵+衝撃=錆への勝利
動きました。
動いたらあとは「力」だけで外れます。
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これで一山過ぎましたが、次はベアリングの残りを抜き出さないと行けません。
まだ先は遠い。
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ベアリング抜けた。
ホッとした
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組立はいたってスムーズ。
途中省略で組み立て完了。
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ここまできてやっと先行きが見えてきました。
あとは各部品を元通り組み立てるだけです。
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きれいになったローターが帰ってきました。
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耐熱塗料で錆びないようガード。
時々凍結防止剤を撒く地域に行かれる方はこれ必須。
ほんとは新車の時にやっておくのが最強。
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ブレーキ組立。
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というわけで完了。
「錆」が部品分解の天敵なんです。
雪に関係ない地方走ってる車ならここまで苦労しないのですが、かといって対策があるかというと、さっぱり。
部品と部品の間に塩水が入って錆を発生、は仕方ないですね。
今回も時間はかかり苦労しましたが「外れただけマシ」という感じです。
尼崎からお越しのM様
遠いところ再度お仕事させていただきましてありがとうございました。
ご縁を感じました。

故障診断は基本通りに・・・・

マイカーのアルトワークス CA72V 昭和62年式 走行135000キロ
夜間走行中、ふと気がつくと前が暗い。
え~?とヘッドライトのスイッチをオンオフしたら
ヘッドライト点いてない・・・
上向きにすると普通に点く。
下向きだけが左右点いてない。
家のほん手前で近かったのでそのままドック入り。
休みの日に残業(笑)
この車にはヘッドライト自動減光装置が付いてます。
信号待ちしてるとヘッドライトをやんわり暗くしてくれる優れもの。
いまは製造中止になってヤフオクなどでしか手に入りません。
それらを含めて故障診断開始。
「この車古いもんな~、配線が劣化して断線したか?ひょっとしてライトスイッチが逝ったか」
この診断のスタートで既に間違いが始まって、基本を見失ってしまいました。
頭から配線の劣化、もしくは減光装置の故障、もしくはヘッドライトスイッチの故障、しか頭に浮かばず、そのあたりを右往左往。
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確かに配線も劣化しててちょっと引っ張ったらちぎれたりしたのできれいに引き直して、
やっぱりココ!か、自己満足。
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けれど相変わらず点きません。
配線図とにらめっこしてあ~でもないこ~でもない、と行ったり来たり。
すっかり頭がに煮詰まってしまい、途方に暮れてしばし放心状態。
これはやっぱりスイッチしか考えられへんな・・・
古いから部品有るかな?
この時点で診断開始から約2時間。
23時になってました。
など考えて取りあえずコーヒーブレイク。
コーヒーを一口飲んだ瞬間、整備の神様が
「ヘッドライトの球切れてんのと違う?」
とお告げが・・・
事務所を飛び出して中古のヘッドライト球を接続。
下向きのヘッドライトはあっさり点きました。
原因は左右のヘッドライト球がわずかな時間差で同時に切れたこと。
上側の光る部分のフィラメントが無くなってます。
ちなみに下側のフィラメントは上向きの時に光ります。
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片方が切れると近いうちにもう一方も切れる。
ヘッドライトは左右同時に働いているのでこの鉄則は我々整備士のセオリーです。
今回はそれが数分のうちに起こったと言うことです。
裏返すとさすが日本の工業製品。
品質管理が完璧で部品の寿命のばらつきがなさすぎて2個が同時に寿命を迎えたのか?(笑)
なにはともあれ、ライト点かなかったらまずは「球」点検という「鉄板中の鉄板の手順」を怠ったため思わぬ遠回りで無駄な時間を使い、神経をすり減らしてしまいました。
作業終わったら「ぐったり」・・・
基本を守る、と言うありふれた言葉を改めて実感。
また次の診断からがんばります。
ま~自分の車で良かった言えば良かった・・・・かな?

ブログで見た症状と同じなので修理してください

なんと尼崎からご来店いただきました。
電話での第一報は
ブログで見た通りの症状です。一度行きますので診断してください」
とのお話しで一度ご来店いただきました。
診断の結果まさに「ブログと一緒」でしたので部品を発注して後日ご入庫いただき作業しました。
今回は白のセレナ。PC24 平成12年式 18万キロ走行です。
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一目でわかるほどきっちりメンテナンスされたセレナです。
我々が考える「メンテナンスはこうでないと」という車へのこだわりが感じられる気持ちのいいセレナですね。
診断すると前回のセレナと同様の作業。
洩れ方も一緒ですね。
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カムカバーを外します。
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硬化したカバーとエンジンの間のパッキンを外します。
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小さい部品ながらカムカバーをエンジンに取り付けてるボルトの部分にあるパッキン。
13個(!)あるので単価は安いですが今回一番金額のかかる部品です。
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全て交換します。
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あと今回のこのエンジンは紙カバーのパッキンからの洩れよりディストリビューターと呼ばれるこの部品の根元からの漏れが多かったです。
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パッキンを組み付けて時に指示された部分に液体パッキンを併用します。
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カムカバーを元に戻します。
13個のボルトを締めますが締めすぎは厳禁。
パッキンがつぶれすぎて効果がなくなるので規定トルクで締めます。
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プラグコードも高級品です。
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配管類なども復元して完成!
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漏れていたオイルを清掃。
30分ほどエンジンを回して漏れがないかを最終点検。
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無事オイル漏れが治りました。
尼崎からおいでいただいたMさま。
「同じ症状を修理したことのある自動車修理工場が安心して任せられます」
というお言葉頂きました。
数多い自動車整備工場から当店をご指名いただきありがとうございました。

12ヶ月点検とはいえど・・・・

スズキエブリー DA64V 平成20年式 走行距離8万キロ。
リース会社からの指示で12ヶ月点検をすることに。
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まあしかしこれがたぶん整備らしい整備が初めてなんでは?という状態。
お客さんからのご指示は
ブレーキに効きムラがある
ということだけ。
効きムラはたぶんブレーキローターが偏摩耗してるんだろうなと言うことで分解。
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このあとローターを研磨修正に出します。
ブレーキパッドも残量半分以下だったので迷わず交換。
パッドを支えてる部品もしっかり清掃。
動きが軽くなれば効き味に影響するので。
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スタビライザーロッドと呼ばれる部品。
関節のゴムがアウト。
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エンジン冷却水を循環させるウォーターポンプ水漏れ。
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点火プラグ電極摩耗で要交換。
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エンジン冷却水温を一定に保つサーモスタットが開きっぱなしで冷却水温が規定値まで上がらず。
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というわけで診断した箇所をリースやさんに報告。
修理許可をもらって不良箇所を整備。
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ポンプの交換。
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ポンプを替えるときにベルトを外しますが、新車から一度も替わってなさそうですり減って細くなってるのでついでに交換。
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スタビライザーのロッドを替えたり
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研磨修正したローターが外注先から帰ってきたのでブレーキを組み立てたり
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あとはエンジンオイル&フィルター、などなど消耗品を交換。
冷却水入れてエンジン掛けてサーモスタットの動作確認。
ただこの車は水温計無いのでスキャンツールを接続して水温センサーの数値を読まないと水温確認できません。
水温が規定値まで上がったのでOK。
いまや水回りの修理にもスキャンツール必須です。
これを持たずに整備してる所ってこういう確認作業はどうしてるのだろうかと逆に心配(笑)
というわけで普通の車検作業よりハードな12ヶ月点検でしたが、つまりはその車の人生の中で、どこかでやらなければならない消耗品の手入れがたまたま今回の作業で廻ってきただけです。
次の車検時には軽い作業でOKでしょう。
10年10万キロ走るための消耗品にかかる費用(ライフコストと言う奴です)の合計はさほど差は無いですよ。
「いつやるか?」だけですよね。

HID球にも寿命がある

ここ数年のパトカーは「クラウン」がベース車で配備が続けられてました。
大阪府警のパトカーはほとんどがクラウンです。
今度はスバルレガシーのセダン車になる予定だそうですが・・・
パトカーにクラウンというと「なんと贅沢な」と思うかもしれませんが、あくまでもベースになってる車がクラウンなだけで、豪華な贅沢装備などは一切無く、シートもビニール素材の商用車のシートみたいなものです。
普通の商用車よりも過酷に扱われるパトカーですが、ヘッドライトはHIDを使っています。
HID、もしくはキセノン球とも言いますが、最近のヘッドライトに採用されつつあるあの真っ白い光を放つ超明るいヘッドライトです。
光る原理は「溶接の時に見えるあのまぶしい光」と同じ原理で光ってますのでそりゃ明るいはずです。
このHID球ですが、登場したときは「まず切れることのなく寿命は半永久的」と言われてました。
そのせいかこのクラウン、ヘッドライトの球を交換するためには普通のように、ボンネット開けて球交換、とはいきません。
本来交換する頻度は少ないだろうという設計なので球にアクセスするにはめっちゃ遠いんです。
タイヤを外してそこからヘッドライトユニットの裏側へ手を突っ込んで替えます。
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ヘッドライトの裏側に交換用の穴が開いてます。
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なので作業中はこんな姿に・・・
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長寿命をうたってるだけあって、一般車ではほぼ新車から買換まで交換することは稀だと思いますが、なんせパトカーですから超過酷な運用です。
2年もすればちらつき始め、そのうちぼんやりと紫色に光って寿命を迎えます。
そりゃまあ運転手さんは交代勤務ですが、パトカーそのものは24時間走り回ってます。
昼間でも緊急走行時はヘッドライト点灯させて走ります。
一般車とは比べものにならないぐらいヘッドライトへの負担は大きいです。
だいたい同じ周期で交換することになりますのでHID球も寿命がある、と言うことをパトカーに教えてもらいました。

当店のオイル交換は無料点検付き

トヨタガイア ACM10G 平成15年 走行66000キロ
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「オイル交換しといてくれる」と入庫。
とご用命を受けても整備士の習性でオイル以外にいろいろクルマの状態を観察してしまいます。
基本的にオイル交換するときはリフトアップもしますのでそのついでに足回りを軽く目視点検したり、タイヤの空気圧点検はうちの標準「おまけ作業」。
リフトに上がってる間に下からエンジンからオイルやら冷却水が漏れてないかな?などなど見回します。
商魂たくましく,と言うわけでなくこれは本当に「整備士の習性」ですね(笑)
まさに「無料点検付きオイル交換」になってしまうのです。
オイルを抜いて、足回りを軽く目視点検、リフトを降ろしてボンネット開けてオイルの注入するときに・・・・
なんじゃこの悪魔の紋章は??
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そうです。
トヨタ車に多いウオーターポンプの水漏れの跡。
お客さんに「残念なお知らせ・・・・」バッド(下向き矢印)
ということで作業開始。
リフトアップして交換作業準備で下回りのカバーなど分解。
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しっかり洩れております。
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何度か登場の「買っておいて良かった工具」
ベルトを外す手間がどれだけ助かるか。
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このプーリーによって回されるポンプを交換。
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ポンプを交換するのに発電機・・・邪魔 orz
なので一旦取り外します。
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スペーズがあいたのでやっとポンプ本体取り外しに・・
本来はプーリーのまわり止め用の特殊工具が必要なのですが、さすがに車種別の専用工具までは揃えてないので、昔ながらの職人の知恵を拝借。
ドライバー突っ込んでまわり止め (^_^;)
よい子はまねしないでね。
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プーリーが外れたら、ポンプ止めてるボルトやらナットを緩めて、固着してるポンプをバールでこじて、エンジンから外します。
結構しっかりへばりついてました。
やっとすきまが・・・
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最近のクルマは部品と部品のすきまは液体パッキン。
外したあとのパッキン清掃が作業の肝。
清掃をきっちりしないと組み立てたあとにまた洩れてきます。
平面と平面が成立してこその液体パッキンです。
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お掃除終わり。
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と言うわけで新旧記念撮影。
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液体パッキンを指定の幅、位置に塗ります。
これが気を遣います。
多すぎても少なすぎてもいけないのですが、本来ビビりなのでどうしても多めに塗ってしまいます(笑)
ま、少ないよりは・・・という感じですかね。
塗ったらそうっと元の位置にポンプと取り付け、ボルト・ナットを規定トルク締め付け。
チョットパッキンがはみ出ると安心したりして・・・
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ポンプがついたら、外した部品を元通りに。
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プーリー、発電機を元通りに取付、ベルトも新品を取付。
水回り整備のあとはいつもの圧力テスト。
水漏れ点検。
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圧力掛けたままポンプまわりの最終点検。
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替えた部品。
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トヨタのこのポンプ水漏れはチョイノリの多いクルマに漏れが多いような。
このお車もちょっと前までは通勤車でしたが、オーナーさんの引退によりお買い物車になりました。
そうなったとたんに漏れ出しました。
最初からお買い物車のクルマはもっと早くに漏れ出すことが多いので、エンジンの冷間始動回数で漏れ出す時期が決まるのかなあ、と想像します。
弱いとは言え、9年、約7万キロ働いたのですからやっぱり「消耗品」として割り切る方がいいでしょうね。

平成26年 新年から営業してますよ。

新年あけてから半月、ちゃんと営業してますよ~
新年の挨拶が遅れましたね。
今年もよろしくお願いします。
新年開けは大きな事故も無く平和な滑り出しでした。
さて、12ヶ月点検でご入庫のニッサンエクストレイル、NT30、平成18年式、走行47000キロ。
別段調子の悪いところはないけど最近信号待ちから動き出すときにアクセルの踏み加減とクルマの加速感が一致しない、とのご要望。
と言うわけで点検開始。
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前回車検から4000キロほどしか走ってないので、ブレーキや足回りはオールクリア。
メインのエンジンの点検に掛かります。
お話を伺った時点でスロットルバルブのカーボン清掃して、ワコーズのRECS(自動車の点滴)をすればかなり回復するのでは?と予定を立てました。
プラグを点検、エンジンオイルは交換、その他の点検項目もチェックOK!で最後にカーボン清掃の作業。
スロットルバルブの清掃前
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スロットルバルブの清掃後
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最後にエンジンスキャンツールを使ってアクセル吸入空気量の学習値をリセット(これ大事)。
空燃比(ガソリンと空気の量の比率)もリセットして試運転。
このリセット作業のためにはスキャンツール(診断機)は今や中小零細の見本みたいな自動車整備工場でも必須です。
規模に見合わない投資をさせられますな(泣)
完成後お客様は愛車と共にお帰りになられました (^.^)/~~~
その後お客様からメールを頂きました。
参考までに転載します。
———引用開始———–
アクセルとエンジンの吹き上がりのズレ感がずいぶん解消された気がしました。
新車の時のと言う程ではありませんが、やっぱり汚れの要因は大きかったようですね。
———引用終わり———
こうして感想をいただけると次の作業もやりがいになりますね。
堺市のMさま、ご報告ありがとうございました。

日産のエンジンリフレッシュ(ニューバージョン)

最近のお車は厳しい排ガス規制のために余計な有害ガスを車外にださないようになってます。
その有害なガスを出さない、ということに加えて、燃費を良くするためのいろんな工夫がされています。
その結果、エンジンが外気を吸う系統にすす(カーボン)やらエンジンオイルの揮発分とかがたい積するようになりました。
一種、「今どきの」不具合なんです。
今風のエンジンの方がたい積物に対する対策が必要となります。
そのため当店でもその対策として以前からワコーズのRECSという「点滴」をして、たい積物を除去する整備をしてきました。
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が、日産からも新しいバージョンの「エンジンリフレッシュ」が、
我々の一般整備店にも展開されるようになりました。
(うちが近畿で3件目だそうです)手(チョキ)
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日産がメーカーとして展開する以上、PL法の関係で施工店にはしっかり方法を伝授しないといけないということで、訪問講習を受けました。
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おおよそ今まで蓄積してきた知識の範囲内で施工できるので講習自体はとても簡単に終わりました。
いままでのワコーズのRECSという「点滴」にくらべると洗浄できる範囲が広い、と言う特徴があります。
RECSでは施工しにくい車もありますし、エンジンリフレッシュでも作業がしにくい、と言う車もあるので臨機応変お客さんのエンジン構造によっての使い分けが必要かなと思いますね。
これらの「点滴」の施工効果はほとんどと言っていいほど「体感」できます。
お客さんからのフィードバックなので間違いないでしょう。
エンジンがいまいち力がないなあ
信号待ちの時にエンジンから振動が来る
燃費が悪くなってきた
とか、何か思い当たることがあれば一度試されてはいかがでしょうか?
作業時間は1時間、
費用は7875円(消費税込み)
です。