スズキエブリイ ベルト交換方法

スズキエブリイ DA17V 平成28年式 走行約6万㎞
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車検で入庫です。
いろいろ定番な部品交換ありですが、今回はお仕事の車と言うこともあってベルトを予防整備で交換です。
具合が悪くなってからではお客さんのお仕事の段取りを狂わせてしまうので経験と勘で痛みそうな所を先回りしました。

まずはボルト4本とクリップ4個でエンジンアンダーカバーを外します
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ベルト部分にカバーが付いてるので外します。
ボルト一箇所、ナット2箇所
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配線クリップを外します
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真ん中に見えてるコネクターを外します。
忘れると配線切れます。
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全部外れたらカバーを反時計回りに回しながら下に引き抜きます。
いろいろ引っかかりますがそのあたりは様子を見ながら・・・
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カバーが外れたらベルトが丸見えになります。
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この形式からエブリイはエアコンベルトがストレッチベルトになりましたので調整機構はなく、専用工具を使って外すか、時間を短縮するのであれば切断して外します。
取り外すときは汎用のストレッチベルト脱着の専用工具で外れます。
工具を取り付けてクランクプーリーをぐるっと廻します。
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オルタネーター兼ウォーターポンプベルトは調整機構を緩めて外します。
テンショナープーリーの真ん中のボルトを緩めます。
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調整ネジをスパナを使って緩めます。
廻す向きは普通に右ネジなのでねじ込む方向に回すとテンショナーが緩む方向に動きます。
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ベルトが外れました
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エアコンベルトの新旧比較です
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新しいオルタネーター兼ウォーターポンプベルトを取り付けます。
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テンショナーの中心ボルトは整備要領書に書いてあるとおり、ボルトを着座させてから80度~100度緩めて調整します。
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2023年6月 追記
真ん中のボルトを締め付ける方法が新たに通達されてます。

手順① トルクレンチを用い、40N・mで締め付ける。
手順② 12角の工具(ソケットまたはレンチ)を用い、腕が垂直に近い状態でボルトにかける。
手順③ 工具に合わせ見やすい位置にマーキングをする。
手順④ ソケットまたはレンチをボルトから外し、1角分反時計回りに回転した位置でボルトにかける。
※12角の1角分は30°である。
手順⑤ マーキングの位置まで増し締めする。

つまりは40Nmで締め付けてあと30度角度締めということですね。

 

音波張力計に所定の数値を入力して測定しながら規定値に合わします。
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あとはエアコンベルトの取り付け
スズキから購入した専用の工具で取り付けます。
SSTの部品番号は09991-07460
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これにて完成。
外した順番にベルトカバーを取り付け、コネクターを取付、配線クリップを取り付けます。
最後にエンジンアンダーカバーを取り付けて完成。

もしエンジンオイルを替えるならアンダーカバーを取り付ける前にドレンボルトにアクセスした方がレンチが簡単に掛かりますね。
ストレッチベルトは脱着にそれぞれ車種ごとに工具が必要でじゃまくさそうですが替えたあとの調整の手間が減るので最初に感じたストレスはかなりましになってきました。

またストレッチベルトは材質やら長さは繊細なものですから純正部品の使用をお勧めします。プロでも社外品を使って難儀してる人もいますので・・・

専用工具無しに交換したりしてる方もいますが自分は安心してきれいに仕事が出来る専用工具を使う派です。

工具無しに交換する方の知恵とアイデアは感心するものばかりで自分にはそんなセンスはないなあと・・・
ないので工具を購入して使い回すんです。
知恵がない分工具への投資が必要なので日々精進です。

公道ウルフの1シーンに登場

本日発売のヤングチャンピオンに連載中の公道ウルフ。
物語でMR-Sをメインにメンテしてるのが「双葉モータース」
うちのお店は「二葉モータース」
「ふたば」繋がりではないですけどご縁があって漫画の背景にうちが登場するとは・・・・
ただただひたすら感動!感涙!
作者の 野口賢 先生に感謝いたします。

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ぜひぜひ購入してください!!

臨時休業のお知らせ

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勝手ながら令和2年11月7日(土)は臨時休業させていただきます。
8日は日曜日で定休日なので連休です。
ご不便をおかけするかもしれませんがご容赦ください。
11月9日(月)から平常営業します。

イグニッションコイルのコピー品を使ってもいいかと質問が来ました

以前にイグニッションコイルのコピー品が不良だった記事を書きましたがそれを読んだ方からこんな質問が来ました。

イグニッションコイルの記事、大変参考になりました
今エブリィの90000kmに乗っています。イグニッションコイルの交換を考えてます。予算が無く、NGK まで、届きません。
なかなか、コメントしずらいとは、思いますが、○○○ という会社のイグニッションコイルを考えてます、どうですか?教えてください、お願いいたします

再度自分自身の考えをお返事しましたので転載しておきます。
++++++++++++++++++++++
まず ○○○ というメーカーは今回初めてホームページを見ました。
少なくとも部品を自社開発・製造してるのではなく海外でコピー品を製造させて 国内で販売してる会社と見受けました。
・ もしあなたが自動車を整備する工場で人様からお金を頂いて作業する立場な らNGです。
・ もしあなたが自動車が好きでイグニッションコイルをご自分で愛車に対して 交換しようとしてるならこういう選択も有りでしょう。
・ もしあなたが中古車を販売しててとりあえず動かすことが出来てお客さんに対 してその時だけ体裁を整えることが出来れば良い立場ならそれもOKです。
コピー品は信頼置けないものです(きっぱり)
・軸が回転するもの(ベアリングなど)
・ブーツやパッキンなど製品にゴムが含まれるもの
・コイルを利用した電子部品
は特に注意が必要で耐久性においてはアウトです。
自動車部品はイグニッションコイルだけでなくいまやあらゆる方面で「優良部品」とか「新品」と名乗ったコピー品があふれかえっています。
つまりは使ってみてそれでいけたのなら結果オーライの世界です。
他人に迷惑を掛けないのなら人柱OKです。
コピー品を使うとしたら「転けても泣かない」だけです。
わたしは交換するという作業に対してお客さんから対価を頂く立場です。
一度使った部品に不具合があって作業を2回するようなことがあるとこの先の信 頼をなくし二度とそのお客さんの顔を見ることがなくなるかもしれません。
つまりは収入源をたたれることです。
某ドラマのセリフをもじると「私、失敗出来ないんです」
そういう立場ではこの○○○というメーカーの部品を使うことはないです。
その人それぞれの立場で使用する部品を選択すればいいのではないでしょうか?
++++++++++++++++++++++++++++++++
とお返事しました。
これが当店の見解です。
趣味の領域であれば何を使ってもいいと思いますし、初期不良やら耐久性不足ということ自体が楽しい出来事かもしれません。
「ありゃ~やっぱりあかんかあ」(笑)
で終わるのも自動車のメンテナンスを趣味にしてる方なら話のタネになりますよね。
「人柱」のうえで経験を積んで次へのステップを進んでいくのも素晴らしいの一言です。
使う人の立場で決してコピー品が全ていけないとは言えない話でした。

国から自動車特定整工場に認証されました

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自動車にまつわる関係法規で国土交通省から決められた広さや、整備用の工具・機械、資格を持った整備士を満たしてる整備工場は国から認められた「認証工場」として営業が出来る仕組みがあります。
お客さんから預かった車の作業で、たとえばホイルを外してタイヤを交換したり、ワイパーのゴムを交換したりするのは問題ありませんが、ブレーキを分解したり、エンジンを車から外して整備したり、サスペンションと言われる足まわりの部品の交換などはこの資格がないと作業してはいけないのです。
(お客さん自身が自分の車を管理する目的で作業するのは問題ありません)
あくまでも営利目的で作業するのはだめと言うことです。
世の中にはこの資格を持たずに営業してるお店はいっぱいあって通称「未認証工場」とか「もぐり業者」といわれてます。
この資格があるかどうかはお客さん目線からするとわかりにくくて判別しにくいのも事実です。
無免許運転10年やってりゃうまくなる
が未認証工場の屁理屈で「免許より腕」も事実と言えば事実なんですが・・・・
その認証制度なんですがこれまた歴史が長くて戦後すぐぐらいに法律が整備されて今に至ってるわけで、ルールが決まったときの自動車の仕組みと現在の自動車の仕組みが大幅に違ってきてるのになかなか進歩がなかったんです。
ルールが決まったときに自動車をコンピューターによる制御するとかハイブリッド車なんていう言葉もなくアナログな時代です。
自動車業界もそのことに気付いてはいて「ルールの改正は必要やよね」というかけ声はずっとありました。
そしてこの度やっと新しいルールが制定され、その基準に達してる工場は
自動車特定整備認証工場
という資格になります。
この特定という意味は主にいままでの「分解整備」に加え「電子制御関連の整備」を加えた整備という意味です。
含まれるものはいろいろありますが具体的には「自動ブレーキをつかさどるカメラの方向の校正」等がわかりやすいでしょうか?
フロントガラスに傷が入って交換したり、単に車の前側をぶつけただけでも校正が必要な車が世の中いっぱい走ってますからそう言う作業への対応です。
新しいルールなので講習を受け仕組みを理解して最後は対応できる整備士として試験を受け合格したスタッフが居り、なおかつそれに対応する敷地の広さ、整備機器を整えたお店と言うことで国に申し込んで許可を得られるものです。
この度当店もあたらしい自動車に対応できるようも無事認証資格を得ることが出来ました。
新しいステップを踏み出していきたいと思っています。
これ以外に自動車関係で大きな変革と言えば、数年後には
車検証がカードになる
とか、車検の合格基準に
コンピューターの中に記憶されてる故障コードがないことを検査員が読み取る
とかデジタル化が数段進むようです。
時代の流れにしがみついていかないと・・・・

受託者賠償保険

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自動車整備工場が預かってる間に整備士が事故を起こした場合、お客さんの入ってる任意保険や自分が契約してる保険の他車運転特約などは対象外なんです。
つまりは保険金のでどころがない・・・
もしこれが預かった車両本体の損傷ならなんらかの賠償の方法はありますが、それでも金額が張るとそのお店のキャパを超えてしまうかもしれません。
そうなると大変。
これが人身事故ならもっと大変。
なのでそういう事業を行う人のための「受託車賠償保険」
また整備が起因のトラブルを補う「PL保険」
などなどをひとかたまりにした保険に加入しています。
全てはお客さんのため。
裏返すと万が一の時に手厚い賠償金額負担軽減のため。
みんなが幸せになるため
ですね!
ちなみに代行運転業者が運転中事故の場合もそのお客さんの自動車の保険の対象外。
なので代行運転業者も同じような保険に加入する必要があります。
もし自分の車で代行業者が事故を起こした場合賠償してもらえるかどうかはこういう類いの保険に加入してるかどうかに掛かってくると思います。
自分の車で代行運転業者が人を轢いてしまったりしたら大変です。
気をつけて見ると代行業者の車にも「受託車保険加入」とかのシールを貼ってると思います。
安心して車を届けてもらうためにも保険に加入してるかどうかが代行運転業者を選ぶひとつの目安にもなりますよ!
私自身はお酒を飲めない体質なので代行運転業者のお世話になることはこの先もないとは思いますが・・・

アイドリングストップキャンセラーの動作の様子

配線して実際の動作を撮影してみました。


エンジン掛けて5秒後に何もしなくても自動的にアイドリングストップOFFのインジゲータ-が光りますので、これでエンジンを掛けるたびにボタンを1回押すという煩わしさから脱出です。

先日も話題にしましたがアイドリングストップキャンセラーを実際取り付けしました。
スズキスイフト ZC72S 平成26年式ですね。
配線は3本。
信号線・電源線・アース。
所定の配線が車のハーネスの何色かさえわかれば割り込ますだけです。
配線が何色?を調べるのが全行程の8割ぐらいの比率。
それがわかれば苦労せーへん、という声が聞こえてきそうですが・・・
装置は日頃から使い慣れてるアイストキャンセラーⒸを使用。
何やら電子工作すれば材料だけで1000円ぐらいらしいですが材料買いに行ったり通販の送料考えたらできあいのものを使うのが一番安心です。
ss-DSC_3756.jpg大事なのは次回からのバッテリーは普通の充電制御対応バッテリーを使っていくと言うことです。(格安のバッテリーは充電制御してる今の車には役不足です)

アイドリングストップ車専用のバッテリーを使わず、普通のバッテリーに交換するときの差額でアイストキャンセラーはペイします。
エアコンが効きにくいからと言う理由でアイドリングストップを嫌う人も居られますが、最終的にアイドリングストップさせない車にすることでバッテリーコストやらセルモーターなどの部品の寿命を延ばす事が目的ですから取付後のバッテリー選択が重要ですね。
たまたまスイフトはバッテリー交換時期だったので「普通」のバッテリーに交換しました。
これでこのミッションは完遂です!

セルボ フォグランプ球をLEDに換装

ちまたでは新車のヘッドライトやフォグランプ、テールランプにストップランプ・ブレーキランプはLED(発光ダイオード)が当たり前になってきたような雰囲気ですね。
メリットは今までのいわゆる「電球」に比べると
・ 消費電力が少ない。
・ 寿命が長い
・ 色温度が高いので白い光が出る。
・ 光の直進性が高い
などなど。
これだけではありませんが今日はこれぐらいにしといたろ(笑)
デメリットは
・ コスト
・ LED自体を冷やす方法が必要
・ 雪国では発熱が少ないのでライトに付いた雪が溶けないで溜まる
とか。
コストも冷却も今時点でもかなり改良が加えられてきてるので近い将来気にならなくなるでしょう。
ヘッドライトはすでに何点か試していてそれなりの効果を感じています。
また実際変更させてもらって「替えて良かった」と感想を頂いてもいます。
パッソのヘッドライト球を替えた記事です。
https://blog.shaken28.com/?eid=1003547
とにかく見た目明るくて遠くまで光が届きます。
替えたその日から実感できるので費用対効果は抜群です。
「電球」を使ってる車からの変更は特に値打ちがありますね。
なので次はフォグランプをLEDにしたらどうかという体験をするために自分の車を使って試してみました。
LED球で多いのはアンプ部(ドライバーとも言う)が別体のもの。
今回試したのは日本ライティングの白色と黄色の光を切り替えできる商品。
フォグランプのスイッチを早押しすると色が変わるというおもしろそうな機構だったので替えてみました。
我々がオプション部品を取り付けるときに
「取り外すときのこと」
「取り外したときの跡をどうするか」
「取り外しやすいこと」
を考えます。
量販店やらレベルの低いお店ではこれらを考えてる暇が無いのか、取付優先なのか、とにかく「あとのこと」を考えないで取り付けてくれるので修理の時に大事な部分に被さって取り付けてたりして大変なことになったりします。
バンパーを外してどこにアンプを付けるかをしばし考えて結束バンドで取り付けることに決定。
考えてる時間が一番長いのはどんな業種の職人さんでも一緒でしょうね。
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これでよし!っと。
実際点灯したときの写真がなくてごめんなさいですが、田舎道では白、雨の日は黄色、と使い分けられるのでとても便利です。
なによりも消費電力が少ないのでバッテリーにも優しい商品です。
これでちょっとだけお客さんからの質問に答える材料を得ることが出来ました。
もしご興味があればお問い合わせください。
あくまでも最初からフォグランプが取り付けられているお車への作業です。
ランプがない場合まずランプ本体をどうするかからのお話になりますのでお間違えなく・・・

ミニキャブ エブリイ コンプレッサーが壊れてエアコンが冷えない

三菱ミニキャブの振りをしたスズキエブリイ (OEM車) 平成25年式 約9万㎞
車検終えて納めてからから1週間後「エアコンが急に冷えなくなった」の一報。
車検直後の予想外の「故障」はとても気まずい・・・
例えるなら人間ドックで決められた項目を検査して全て適正値に入ってて健康です、といわれた一週間後に熱が出るようなもの。
どうしても「車検したばっかりやのに」というお言葉が突き刺さります。
幸いなことにこのお客さんは今回の顛末をお知らせすると、消耗品というものに理解がある方だったので
「そりゃ故障やったら仕方ないわな」
と言って頂きホッとしました。
壊れるタイミングがたまたま車検直後というなにかしらすっきりしなくてモヤモヤしてしまう事例です。
原因は、というとエアコンガスを循環させるコンプレッサーというポンプの一種の内部が機械的に壊れて、ガスを循環させることが出来なくなったというもの。
金額が張る部品だけになかなか先もっての予防整備も出来ないので「壊れたら手当て」という部分ですね・・・
というわけで原因がわかったので修理開始。
まずは封入されてるエアコンガスを一旦回収。
そして付属部品を取り外して準備完了。
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コンプレッサーを外したらこんな部品
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コンプレッサーの中にはエンジンと一緒でオイルが充填されていますが、内部的な故障から出る金属粉が想像してたとおりオイルに混じりえらいことになってました。
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こうなると配管内を洗浄しないと部品だけ替えても、この金属粉が後日また悪さをしてエアコンの調子を狂わすので追加の一手間が必要です。
その悪さの影響を受けるのがエキスパンションバルブという「絞り弁」
ここの通路が狭いので異物が詰まってしまいやすく、詰まるとまた「エアコンが効かない」となるわけです。
つまりは「修理したのに直ってない」と事態は最悪の方向に転がり落ちていくんです。
なのでコンプレッサーの内部故障は、できるだけ異物をとって元の状態にリセット、しなくてはいけない結構大がかりな修理になります。
エキスパンションバルブは真っ先に交換
細い方の通路がアルミの銀色ではなく黒ずんでしまってます。
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そして配管をばらせるだけバラして洗浄剤できれいにして再組立。
文章では一行ですがここの部分が一番時間が掛かる。
エキスパンションバルブ以外でもリキッドタンク(ドライヤーとも言う)も同時交換。
これ異物事件(笑)以外でも交換はセットで行うべきものです。
そして今回の全ての原因のコンプレッサーも取付。
中古部品を再生した安価なリビルト品をチョイスして修理総額を抑えます。
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本来のコンプレッサーオイルはこんな色
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替えた部品
この細長い筒みたいのものがリキッドタンク。
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一旦回収していたエアコンガスを再充填して配管内の圧力を測定。
教科書通りの圧力を示しています。
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抜群に冷え冷えの状態が戻ったミニキャブ(エブリイ)はお客さんの大事なお仕事用車として帰って行きました。
車検直後は勘弁して・・・(心の叫び)

スカイラインやらベリーサのイグニッションコイル交換

8月の盆明けから酷暑に見舞われてる泉大津市ですが そのせいもあってか傷みかけてた部品にとどめを刺すようなことになってるのではという事案が続きました。

ネットなどのお仲間情報では輸入車のタイヤの回転数を測るホイールセンサーとかエンジンの回転を測るセンサー、無段変速機の軸の回転数を測るセンサーなど壊れてます。
そしてうちはそういう回転センサーこそなかったですが、イグニッションコイルと呼ばれるプラグに火花を飛ばすための高電圧を作る装置の故障が相次ぎました。

みんな装置の中に細い導線を何回もまいた「コイル」と呼ばれる構造を持った部品ばかり。
ひょっとして暑さだけではない大きな陰の力が働いてるのかも(陰謀論大好き!)

1台目は スカイライン 平成6年式 走行約7万㎞
信号待ちしてたら車が揺すられたようになる、との第一報で直感で「コイル死にましたね」と思うほどRB系のエンジン定番中の定番。

交換中の写真をざっと並べておきます。
コイルが痛むと言うことはたいていプラグも痛んでることが多いので同時交換。
そして予算の許す限りコイルもプラグも全数交換した方が2度手間にならず、エンジンの調子も最大限復活しますのできっと幸せな気分にひたれるを思います。

スカイラインもお客さんに全数交換をご提案。
許可を頂いて全数交換バッチリです。
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RBエンジンは6個必要ですが純正より安いNGK製のイグニッションコイルをチョイスしました

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参考までに中華製のコピー品は6個セットでこんな価格であります。
けれどよい子のみんなは使ってはいけません。

スカイラインの次の日に、マツダ ベリーサ のユーザーさんから
「エンジンチェックランプが光って車が変な振動してる」
という第一報。

マツダ車は扱いが少ないので電話では直感がすぐに働かずに、あたまの中の「マイ診断コンピューター」は「???」
チェックランプが光ってるのだからなにかしら診断機で故障コードを呼び出せるかも、という淡い期待を抱いて入庫してもらいました。

診断機で故障コードを拾うと
「3気筒目の点火信号がキャッチできない」
とのコード。

ここでもネット情報を併用するとどうやらデミオ当たりと同じエンジンで症例を見つけることが出来ました。

そしてなぜかみんな3気筒目。
これは解明できてませんがエンジンの構造上何かウィークポイントがあるのかもしれません。

コイル本体が怪しいとは思えますがコイルの配線の断線も疑えたのでチェックしたものの配線はOK。
念のため他のコイルと入れ換えてみてもやはりそのコイルが火花を出してないのは確定できたので交換することに。
これまた全数交換を提案。
お客さんは車好きな方なので快諾を頂き交換。
もちろんプラグも・・
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マツダはNGK社製の互換品がなかったので純正品をチョイス。
スカイラインとベリーサ2台、2日間で合計10個のコイルと10本のプラグ交換。
なかなか見られない光景でした。
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イグニッションコイルはいまや中国製の出所不明の商品があふれています。
しかしコイルというのは製造工程をまねしただけでは性能も耐久性もコピーできない商品の代表格です。

純正部品が1個1万円とすると中華製は3000円くらいで手に入ったりします。
そりゃみんな飛びつきますよね。

見た目一緒、取り付けた直後はきっちり完治したように見える。
「よっしゃ~」と喜びますが少し間が経つと(半年もつかなあ)同じ事になってまた交換です。
簡単に交換できる車なら良いですがね~(遠い目)
純正部品選択は無難ですがやはり価格が・・・という方。
せめて国産のコピー品を使いましょう。

代表的なのはNGK社製のイグニッションコイルです。
純正部品ではないですがうちのお店でも多数交換実績があり初期不良も経験したことないです。

すこしでも修理代は安い方がいいですよね。
実は修理する側も常に思ってるんですよ・・・