MRワゴン エアコンが最初の数分しか効かない

MRワゴン MF21S 平成16年式 距離17万㎞
ss-DSC_5924.jpg
エンジンかけて最初の数分は冷たい風が出るのにしばらくするとぬるい風になってしまって暑いとのことでご入庫。
今年の暑さは異常とは言え、このパターンのエアコン不良は例年でもちらほら入庫します。
おいでになったときはたしかに冷えてなくて、診断開始時にはコンプレッサーは動いてなくて冷却ファンちゃんと動いてる。
この時点でおおよそ定番のエアコンリレーかマグネットクラッチかなとは思いました。
リレーは大丈夫か?とコンプレッサーへの電源線をたどってみると電気が来てない。
はは~んこれはエアコンリレーの不良が原因だなとリレーを替えてみたらちゃんと冷えだしたので、よしこれで一件落着。
ss-DSC_5925.jpg
エアコンガスも例のマシンで規定量いれときますね~、と意気揚々として試運転。
帰ってきてしばらくアイドリングでおいてると、コンプレッサーが切れてる。
今度は電源も来てるけどマグネットクラッチは接続されない。
この時点で「マグネットクラッチもあかん」とわかりました。
お客さんにクラッチの隙間を調整したら使えるようになるかもしれませんが、距離もかなり走ってるんでこの際コンプレッサー本体をリビルト品に交換した方がいいでしょう、とご提案。
許可を頂きましたので作業開始です。
MRワゴンはバンパーを外すためにはヘッドライトまで外さないと駄目なんですよね。
_| ̄|○
一旦追加充填したエアコンガスを再度回収して配管切り離してコンプレッサー交換です。
ss-DSC_5912.jpg
ss-DSC_5913.jpg
ss-DSC_5916.jpg
あとは回収したガスを再充填したら完成です。
こんなときもフロンガス自動回収充填できるエコマックスジュニアはとても役に立ちます。
※ 2022/05/22 追記
ガスの規定量充填を純度の高いガスで行えるスナップオン社製カーエアコンサービスステーションDUALPROという整備機器を導入しました。

こちらへどうぞ
あと年式もそこそこ古く、走行距離も多いお車は、カーエアコンの室外機になるコンデンサーと呼ばれる部品を冷却するために、部品の隙間を埋めてるスポンジが劣化してどこか飛んでいってしまってるケースが多いです。
このスポンジがないとエアコンの冷却効率は思ってる以上に悪くなるのでエアコンの効きがいまいち、という原因にもなります。
このMRワゴンも隙間だらけだったのでいろいろ手当て
ss-DSC_5917.jpg
ss-DSC_5918.jpg
ss-DSC_5919.jpg
ss-DSC_5920.jpg
特にスズキのお車は、このマフラー横のでかいスポンジがなくなってること多いです。
隙間がある上に、なんとマフラーからの熱気をモロ吸い込むので条件最悪ですからこの隙間を塞ぐのは必須です。
純正のスポンジを使うのもアリですがこういう風にアルミ箔に粘着剤を塗ってある「アルミテープ」を使うのも一考です。
ここを塞ぐだけでもガスの圧力が変わるぐらい効果があります。
ss-DSC_5923.jpg
ss-DSC_5921.jpg
というわけでMRワゴンはオーナーさんの元へ帰って行きました。
冷え冷えになった室内をお楽しみくださいね!!

ワゴンR しばらくアイドリングしたらコンプレッサーが切れてエアコンが効かなくなる

ワゴンR MH23S 平成21年 距離9万㎞
車検で入庫ですが、気になるところはないですか?
との問診に
10分ほどエアコンかけたまま停車してたら冷気がなくなりぬるくなってくる
とのお申し出。
車検の作業内容の方針を立てると同時にエアコンの診断。
効いてるエアコンが効かなくなると言うことでコンプレッサーの働きを点検。
電気が来てるかどうか。
電源関係は?とマニュアルをひもとくと
ss-DSC_5941.jpg
ss-DSC_5942.jpg
この白いリレーがコンプレッサーリレーですね。
ss-DSC_5929.jpg
実際コンプレッサーには電気は来てるようだったのでそのまましばらくアイドリングで様子を見てると、電気が来てるのにコンプレッサーのマグネットクラッチが切れました。
ss-DSC_5926.jpg
同時にエアコンガスの状態もモニターして、少なくともエアコンガスサイクルに原因があるのではなくコンプレッサーまわりの不良と判断。
ss-DSC_5927.jpg
原因としては
・電磁石を利用したクラッチのコイルが熱を持って磁力が弱くなりクラッチが切れる。
・電磁石に引き寄せられるクラッチ板が消耗により隙間が広がりひっつける力が負けて切れてしまう。
が考えられます。
クラッチの隙間を調整してみるのもひとつの手段ですが、お客様の要望でコンプレッサー本体をリビルト品(中古手入れ済み商品)を利用して修理することに決定。
バンパー外して交換準備に入ります。
ss-DSC_5930.jpg
コンプレッサーを外すには補機類駆動ベルトを外す必要がありますが、今回車検でもそろそろ交換、という状態だったので1回工賃助かりましたね!
ss-DSC_5932.jpg
車検作業と並行してコンプレッサーを入替終了。
ss-DSC_5950.jpg
ベルトの張りを調整するのに今はこの『音波式張力計』を使います。
これなら「これくらいかな?」というカンではなく数字として張力を見られるので確実な整備が出来ます。
最近の整備マニュアルには張力計を使う場合の車種固有数値も書いてあるので数値をビシッと合わします。
ss-DSC_5947.jpg
ss-DSC_5948.jpg
ss-DSC_5951.jpg
あとはこれくらいの年式になってきますと冷却ファンの風を効果的に導くためのスポンジが劣化して役目を果たさなくなってきてる場合があります。
このスポンジがあるとないとではエアコンの冷えに関わってくるのでしっかり対策はしておく方がいいでしょう。
この隙間から温風を吸い込んでしまうので効率激落ちです。
ss-DSC_5952.jpg
精機の部品としてのスポンジなりアルミテープを使ったりしてできるだけ隙間を埋めます。
ss-DSC_5953.jpg
ss-DSC_5954.jpg
あとは回収したガスを元通りに。
その際エアコンガスリフレッシュも兼ねて回収したガスに新ガスを足して規定量充填。
エアコンは20分アイドリングしてもぬるくなることなくしっかり冷え続ける事を確認。
というわけでワゴンRはまだまだ続く大阪の夏をしっかり乗り越えてユーザーさんと共に快適に働いてくれることでしょう!
※ 2022/05/22 追記
ガスの規定量充填を純度の高いガスで行えるスナップオン社製カーエアコンサービスステーションDUALPROという整備機器を導入しました。

こちらへどうぞ

スズキ アルト エアコンが効きにくい 冷えない

先週ぐらいから「夏本番」という気温と日差しになってきました。
去年に比べると本格的な暑さは遅い目ぐらいか?とも思いますが。
先週から急に当ブログのアクセス数もうなぎ登りで、エアコンガス規定量充填サービスの記事が検索されているようです。
そんな暑い中ご来店は アルト HA24S 平成17年式 走行45000㌔
エアコンの冷えにパンチがない
日中は全く冷えてる気がしない
夜間は何となく冷える
というご依頼です。
全く冷えない、という場合は故障の可能性が大きいですが、冷えにくい場合はまずガスの量から点検。
そして大半がガス量が規定量に戻ると何の問題も無く回復します。
・冷却水の量
・エンジンオイルの量
・タイヤの空気圧
などなども使用過程において少しずつ減っていくもので、エアコンガスも一緒です。
大事なのは減るスピードですね。
このスピードによって、故障レベルなのか手当てをするのかしないのか、判断は分かれます。
さてこのアルトさん
ss-DSC_5652.jpg
まずはエアコンシステム自体が動いてるかどうかを診てみるとそのあたりは普通に動いてそうなので入り口は合格。
吹き出し温度を測ってみます。
ss-DSC_5655.jpg
外気温33度に対して5度しか冷やせてない。
これではさすがに『冷えてる』とは言えないのは間違いないです。
では一体ガスがどれくらい残ってるのか?
これがいままでは『圧力計』で推測していたわけで、慣れればある程度のエアコンの状態は推し量ることはできますが、残ってる重量を計測することは出来ません。
しっかり『重量計』で測る以外は・・・
エアコン整備機器の老舗 デンゲン社製エコマックスジュニアⅡ
ss-DSC_5659.jpg
自動車からエアコンガスを全量回収→回収されたガスの重さを量って規定量との差を計算→そしてリフレッシュされたガスを設計時の規定量ぴったしに充填。
それらを自動的にやってくれる優れた機械です。
エコマックスジュニアをアルトさんに接続
ss-DSC_5653.jpg
接続してから圧力計でおおよそのエアコンシステムの雰囲気をつかみます。
ss-DSC_5654.jpg
経験と理屈から『ガスの量が少ない』ことはわかりました。
ではリフレッシュ作業開始
ss-DSC_5657.jpg
結果は
ss-DSC_5664.jpg
規定量320グラムのところ130グラム回収。
つまりは規定量の40%しかガスがなかったということです。
これではさすが冷やす能力は発生しないでしょう。
規定量充填した結果吹き出し口の温度は
ss-DSC_5665.jpg
となりました。
いつからいつまでで40%まで減ったか、は把握できないため、
・ガスが漏れているのか?
・自然に減ったのか?
は現時点では判断できません。
漏れ箇所を探すための『蛍光剤』を同時に注入しておきました。
この先わずかな時間でまた減ってしまうようであれば再度診断時に配管などを紫外線ライトで照らすと漏れてる場所がわかる一種の添加剤です。
このまま数シーズンを無事に過ごすことが出来ればそれで良し。
短期間でまた漏れてしまったのなら次のステップへ診断のコマを進めないと駄目でしょうね。
オーナーさんは「これで済むことを祈ってます」とおっしゃってました。
もちろん当店もそれを願ってますよ!!
エアコン以外でも不具合があればまたどうぞご来店ください!!

595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
TEL 0725-32-1741
ホームページはこちら

スズキソリオ MA36S ベルトの交換手順

スズキソリオ MA36S
ベルトの強度に問題があるというリコール作業で発電機などをまわすベルトを交換。
普通に車検時に劣化したベルトを交換するの手順は変わりません。
おおよその手順
リフトアップ
ss-DSC_5164.jpg
エンジンサイドカバー分解
ss-DSC_5165.jpg
ss-DSC_5166.jpg
ss-DSC_5167.jpg
ソリオはエアコンコンプレッサーベルトは調整機能が無い「ストレッチベルト」という方式を採用してますので専用工具(以下SST)を使って外します。
専用工具ってやっぱり最高に役に立ちます。
この白い奴を挟み込んでグリンとプーリーを回すと外れます。
ss-DSC_5169.jpg
ss-DSC_5171.jpg
そして次は本命のベルト。
バネでベルトを張るテンショナー方式なので、ベルトを外したり取り付けたりするには、専用工具でテンショナーをこれまたSSTで緩んだ状態にして外します。
ss-DSC_5172.jpg
ss-DSC_5173.jpg
ss-DSC_5174.jpg
外れたベルト
ss-DSC_5176.jpg
通常は同じ品番への交換なのですが、今回はリコールで対策された品番のベルトに交換
ss-DSC_5178.jpg
ss-DSC_5179.jpg
見た目は何にも変わりません。
ただの使用前と使用後のベルトに見えます。
ss-DSC_5181.jpg
そして取付。
来た道を逆に戻ります。
テンショナーを緩めてベルト取り付け。
ss-DSC_5182.jpg
エアコンベルトの取付にはまたまたSST。
これは聞くところによるとソリオとイグニスなどではまたちょっと形状が違うらしい。
勘弁して欲しいですね~
ss-DSC_5183.jpg
ss-DSC_5184.jpg
というわけで完成
ss-DSC_5185.jpg
「専用工具」
整備する者からすると所有してるとチョーうれしい逸品です。
当たり前ですが『専用』なので
”いい仕事”
”時間短縮”
にはもってこいです。
どの業界にも似たような話はあると思います。
もしなかったら他の工具を駆使して代用させるとかしますが、なかなか思った通りに力が加えられなかったり、位置決めがカンに頼らざるを得なかったり・・・
ただ投資が必要です。
このあたりが自動車修理屋さんの悩みのひとつなんですよね~
というわけでソリオはまたユーザーさんの元へ帰って行きました。

595-0063
大阪府泉大津市本町5-23
二葉モータース
TEL 0725-32-1741
ホームページはこちら

スズキキャリイのインターミディエイトギヤボックスのサービスキャンペーン

キャリイは改善対策があります。
対象車が入庫したので作業。
http://www.suzuki.co.jp/recall/car/2017/0727/
不具合の内容はハンドルの回転軸の防水・防塵が不十分なためギヤボックスに水やら異物が浸入して錆びたり痛んだりするのでその対策、と言うことです。



取り外したインターミディエイトギヤボックスはこんな部品です。
ss-DSC_4924.jpg
カバーを外して点検すると想定されたとおりの状態・・・・
この状態からゴミやら砂やら水分がギヤボックスに中に浸入していくのは納得です。
ss-DSC_4925.jpg
作業マニュアルにも「ここが汚れてたらまず清掃」という指示が。
ss-DSC_4926.jpg
防塵・防水対策の作業をしっかりやって組み上がりました。
ss-DSC_4740.jpg
見た目にもしっかり隙間がなくなったようですね。
これで大丈夫!
うちのお店ではサービスキャンペーンなどの改善対策は
「無償バージョンアップ」
もしくは
「重要な更新」
と表現します。(しても良いと思ってます)
パソコンとやってることは一緒ですね。
マイクロソフトはこういう表現を選んだのはほんとに賢いと思ってます。
欠陥対策とか改善対策とか言うとネガティブに聞こえますからね。
あとこの対策作業をするときにフロアマットをめくったら床板にサビが始まってたので防錆を兼ねて亜鉛塗装しておきました。
工事現場などぬかるんだ場所で使われるトラックはこういう一手間が寿命を延ばす方法です。
うちのお店に全幅の信頼を置いてくださってるVIPユーザーなのでスペシャルサービスです(笑)
ss-DSC_4927.jpg
自動車に限らず製造業というのはコストとの戦いで、いかに最低限で最大の効果を生むかという設計で凌を削ってます。
しかしややもするとその行きすぎたコストダウン設計が不具合を起こすことがあります。
その境界を限界まで見極めるのも製造業における設計の妙なんでしょうけどがんばりすぎると不具合を起こしてしまいます。
今回も作業もしたあとで「コストと性能のせめぎ合いが裏目に出たな~」、という感覚。
けれど実際商品を作ってない自分が言うのはおこがましい話です・・・・・
もの作りに携わってる全ての人に敬礼。
そして対策方法を考えた人にもっと尊敬。
が、正直な感想です。

スズキのイモビライザー機能付きリモコンキーの増設登録できます!

ss-DSC_3908.jpg
スズキの自動車でこのタイプのキーはイモビライザー機能(盗難防止機能)があるので登録する(増設する)にはメーカーとのネット接続で情報のやり取りをしないと登録できないのです。
一昔前のリモコンキーであればヒューズを外してあれしてこれして、とかファミコンの裏技ごとく、このボタンを何回押して、何秒以内にあれしてこれして最後にリモコンの解錠ボタンを押す、などなどの決まったルールで増設できたんですけどね~
盗難防止機能である以上、解読されたり、まねされて複製されたりしてはいけないのでこんなことになってるんでしょう。
車にパソコンを専用の機械でパソコンと接続して
ss-DSC_3907.jpg
画面からメーカーのサーバーに接続して
ss-DSC_3906.jpg
車をリモコンキーの登録できる状態になったら
ss-DSC_3914.jpg
増設したいキーを登録
なかなか複雑で何度も練習してやっと流れに乗れるようになりました。
新車には2個リモコンキーがついてきます。
スズキ車は最大4個のキーまで登録できます。
ちなみにちょっと豆知識・・・
中古車購入などでこのタイプのリモコンキーが最初から1個しか無い場合があります。
もしその1個を紛失したらその時にキーを新たに登録、とは行かないのです。
キーの登録には自動車本体の電源オン、という状態が必須なので手元にキーが無い場合増設登録が出来ません。
その場合、車載コンピューターから一式交換しないといけないんです。
たったキー1個の紛失で車の移動ができないので、現場での出張作業やら、車両の運搬などが必要となり、車載コンピューターなど部品代やらを含めるとびっくりするほどの金額になりますのでもし手元にキーが1個しか無い場合は早い目にスペアキーを増やしておくと安心ですよ。
というか必ずスペアキーは登録しておくべきだと思います。
登録作業はキー1個につき3000円と消費税です。
キー本体は新品でも良し、適合するのであれば中古でも大丈夫ですよ。
中古の場合はキーの適合は売主にしっかり聞いてくださいね、お願いします。

ワゴンR パレット ラパンなどのエアコンコンプレッサーのリコール

ワゴンR、パレット、ラパンなどのエアコンコンプレッサーに対する平成28年3月4日発表のリコールの案内が届き始めてます。
該当車種に乗っておられて案内が届いたらスズキディーラーのみならず当店でも対応できます。
大きく分けると、点検の上その場でOKなお車と、手当の必要なお車があります。その判断をさせて頂きます。
別にうちで購入されたお車に限らず、他店で購入、もしくは中古車で購入された方でも遠慮なくお問い合わせ下さい。
スズキのリコールページ ↓
http://www.suzuki.co.jp/about/recall/2016/0303/index.html

スズキ リモコンキーのネジあります。

当店に入庫してくるスズキのお車でリモコンキーのネジを紛失してふたをテープやらバンドエイド(笑)で止めてる方が居られます。
ss-P1110471-1.jpg
クリックで拡大

ネジだけ手に入りますのでどうぞご来店ください。
1本税込み100円でお分けします。

<2025/06/13更新>

遠隔地の方で来店不可能な方は
切手を貼って返送先を書いた貼返信用封筒と、ネジ1本につき110円切手1枚を同封の上、下記住所まで送っていただければ郵送対応しますのでどうぞご利用ください。
Q&Aページの問い合わせフォームからメールアドレスなどご記入の上からご用命ください。